研究課題/領域番号 |
11730070
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 関西大学 (2000) 大阪産業大学 (1999) |
研究代表者 |
矢田 勝俊 関西大学, 商学部, 助教授 (00298811)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | データマイニング / 戦略 / システムアーキテクチャ / ロイヤルカスタマー / 予測 / コミットメント / 履歴ベース / 経営データ / SDP / アソシエーションルール / 経営戦略 / ナレッジマネジメント / データベース / マーケティング |
研究概要 |
本研究では、データマイニング技術の経営領域への適用問題に取り組み、またそのための戦略的枠組みを提示した。まず、データマイニング技術の適用問題に関しては、様々な実験を行い、その有用性を明らかにした。 特にロイヤルカスタマー(優良顧客)の早期発見に関する研究で、新規顧客から早期に優良顧客を識別する問題に取り組み、2ヶ月間のデータで、1年後の優良顧客を85%の確率で予測できるモデルを構築した。これは従来の方法よりも、20%以上、予測確率を向上させることに成功しており、現実の世界での有用性を示すことができた。 また、戦略枠組みにおいては、コミットメント論を中心に動学的戦略を研究し、データマイニング適用のための基礎的枠組みを構築した。基本的枠組みから得られる示唆は、情報システムを構築する際の設計思想、システムアーキテクチャが非常に重要であり、変化の激しい環境においては、その柔軟性が成功に大きな影響を与えることを明らかにした。具体的な設計思想として、履歴ベースという設計思想概念を提唱し、実装技術の開発を行った。その導入企業では、大幅なコスト削減が可能になった。また、システム開発期間の短縮、ユーザビリティの向上など、様々なメリットが認識された。 今後は、こうしたシステムアーキテクチャを様々な業界で導入し、どのぐらいの効果があるかを実験、検証していかなければならないと考えている。そして、従来の設計思想との比較を行い、新しい理論構築をする必要があろう。
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