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2次元正規特異点の多重種数について

研究課題

研究課題/領域番号 11740052
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 幾何学
研究機関群馬工業高等専門学校

研究代表者

奥間 智弘  群馬工業高等専門学校, 一般教科・自然科学, 講師 (00300533)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワード2次元正規特異点 / 多重種数 / 良特異点解消 / 特異点の小変形 / 同時特異点解消
研究概要

以下では,2次元複素解析空間の正規特異点を単に2次元特異点とよぶことにする.特異点を分類,解析するためにさまざまな不変量が導入されているが,本研究では特に多重種数δ_mおよび位相的不変量-P・Pに注目した.2次元特異点の場合,δ_m=-P・Pm^2+O(m)となる.
Xを2次元ゴレンスタイン特異点の小変形とし,各ファイバーの-P・Pが不変であると仮定する.昨年度は,RDP良解消という新しいタイプの特異点の部分解消を導入し,Xの同時RDP良解消が存在することを示し,「有理2重点のみをもつ曲面の変形は,適当な基底変換をとると同時特異点解消できる」というBrieskornの結果を用いて,次の定理を得た.
定理 変形Xの適当な基底変換をとれば,その同時特異点解消で各ファイバーが最小良解消になるものが存在する.ここで,良特異点解消とは例外集合が正規交叉因子になるような特異点解消を意味している.
本年度は,この同時特異点解消の性質をさらに詳しく調べた.まず,Xの対数的標準モデルの標準モデルがXの同時RDP良解消になることを示した.その証明から,上記定理の同時特異点解消が,Xの対数的標準モデルを経由することもわかる.この事実を元に,例外集合の数値的な解析を経て,次の定理を得た.
定理 上記定理の同時特異点解消は,各ファイバーの例外集合の「maximal strings」の自明な変形を導く.また,各mについて多重種数δ_mが不変になる(注意:δ_mが不変なら,-P・Pも不変である).
特に,中心ファイバーの例外集合が星型であるときは,特異点の位相不変性が従う.すなわち,数値的不変量の不変性が,位相の不変性を導くということである.位相不変性についてはミルナー数との関連で研究がなされているが,本結果はそれに別のアプローチを与えるものである.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Tomohiro Okuma: "The polynomial periodicity of the plurigenera of surface singularities"Saitama Math.J.. 17. 7-13 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Okuma: "A numerical condition for a deformation of a Gorenstein surface singularity to admit a simultaneous log-canonical model"Proc.Amer.Math.Soc.. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Okuma: "Simultaneous good resolutions of deformations of Gorenstein surface singularities"Internat.J.Math.. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Okuma: "Plurigenera of surface singularities"Nova Science Publishers, New York. viii+98 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Okuma: "The polynomial periodicity of the plurigenera of surface singularities"Saitama Math. J.. 17. 7-13 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Okuma: "A numerical condition for a deformation of a Gorenstein surface singularity to admit a simultaneous log-canonical model"Proc. Amer. Math. Soc. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tomohiro Okuma: "Plurigenera of surface singularities"Nova Science Publishers Inc. 187 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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