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量子ブラックホールの動力学的性質

研究課題

研究課題/領域番号 11740132
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東北大学

研究代表者

堀田 昌寛  東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60261541)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードエントロピー / 動系 / ブラックホール / Tsallis エントロピー / 重力系
研究概要

ブラックホールを含む自己重力系ではその長距離相関のために熱力学において未解決の問題が指摘されている。例えば系を2つの部分系に分解した場合の熱力学的平衡の理解はまったく得られていない状況である。現実の天体系では全体としてはまだ十分に緩和過程は進んでいないが、特定の自由度に関しては緩和過程が独立に進んでいる可能性なども考えられている。このような長距離相関系に関しては通常のボルツマンギブスのエントロピーに基いた統計力学を適用することはできない。この場合にはq変形されたTsallisのべき関数的エントロピーが有用である可能性が最近盛んに述べられるようになった。このような流れの中、我々は異なるq指数をもつ2つの部分系の熱釣り合いを詳細に議論した。通常の熱力学で重要であったcomposabilityを拡張されたエントロピーに課した時、その関数は極めてその条件によって制限されることを指摘した。また釣り合い状態近傍、及び因子化された状態では確かにそのエントロピーは確率過程のマスター方程式に従って単調増加することも示した。Journal of the Physical Society of Japanに掲載されたものが
その本論文であり、Chaos Soliton & Fractalsに掲載予定の論文がアメリカ、デントン大学での国際会議における発表報告となっている。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐々木健一: "Toward Generalized Eutropy Composition with Different q Indices and H Theorem"Journal of the Physicals Society of Japan. 69. 3830-3839 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 佐々木健一: "Generalized Eutropy Composition with Different q indices-Au Attempt"Chaos,Solitons & Fractals. (発表予定). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 堀田昌寛: "Composability and Generalized Entropy"Physics Letter. A262. 302-309 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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