• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

対馬海峡における熱・淡水通過量の実測による評価

研究課題

研究課題/領域番号 11740270
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関九州大学

研究代表者

磯辺 篤彦  九州大学, 大学院・総合理工学研究院, 助教授 (00281189)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード対馬暖流 / ADCP / CTD観測 / 対馬海峡 / 淡水輸送量 / 水温輸送量 / 淡水の熱通過量 / ADCPデータ / 潮流調和定数の推算
研究概要

本研究では、山口県水産研究センター調査船「くろしお」が1991年から1993年までに対馬海峡で取得したADCP/CTDデータを用い、対馬海峡を通過する淡水量、水温輸送量を明らかにした。ADCPデータによって、対馬海峡をほぼ横断する断面での流速分布を、またCTDデータによって、海峡での淡水存在量をグリッドごとに算出し、海峡での断面分布を得る。そして両者を掛けることによって、海峡における淡水フラックスを算出する。水温データを用いて、同様の手法でその輸送量も見積もった。
山口県水産研究センターが実施したADCP観測は、片道一回の横断観測であり、このデータは潮流成分を含む。従って、上述のような解析を行う場合は、ADCPデータから潮流成分を除去し、海峡における残差流の鉛直断面分布を求める必要がある。このためには、少なくとも4大分潮流の潮流調和定数の断面分布を対馬海峡において求め、ADCP観測データに含まれる潮流成分を推算し、これを除去しなければならない。本研究では1998年から2000年まで、別途実施したADCP観測データを用いて、調和定数の推算を行った。
流量は年平均2.4Sv、年変動幅0.7Svとなった。これは、既往の諸研究の値とほぼ一致する。また、淡水輸送量の年平均値は、32,000m^3/sとなった。これは、中国大陸から流出する全河川流量の年平均値33,000m^3/sとほぼ一致し、両者のバランスを伺わせる結果になった。本研究を遂行する基礎データとなる対馬暖流の流路分布についてはJ.Physical Oceanography誌に掲載済み、また、観測結果は現在J.Geophysical Research誌に投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Isobe,A.: "Two-layer model on the branching of the Kuroshio southwest of Kyushu, Japan."Journal of Physical Oceanography. 30巻9号. 2461-2476 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi