• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

黒鉛層間でのクラスター成長機構

研究課題

研究課題/領域番号 11740308
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理化学
研究機関東北大学

研究代表者

白井 誠之  東北大学, 反応化学研究所, 助手 (70250850)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード黒鉛層間化合物 / 白金 / ナノシート / 触媒
研究概要

本年度は,白金およびロジウム-黒鉛層間化合物を調製し構造について検討した。
1.450℃,0.3MPaの塩素雰囲気下で,白金量が1〜15wt%の範囲で,黒鉛と塩化白金(V)を混合し,塩化白金-黒鉛層間化合物を調製した。300℃で塩化白金-黒鉛層間化合物を水素還元処理することで,白金を黒鉛層内に挿入した黒鉛層間化合物を調製した。黒鉛層内に形成された白金はシートの形状を持ち(厚み20〜30Å),そのサイズは塩化白金量に無関係であった。白金シート内には多数の六角形の孔が存在し,また,120°で折れ曲がった縁も多数存在した。塩化白金-黒鉛層間化合物を還元処理すると,塩化白金や白金原子が(上下に存在する)黒鉛の六角網目構造による相互作用を受けながら凝集するため,特異的な形状を示した。
2.500℃,0.3MPaの塩素雰囲気下で,ロジウム白金量が1〜6wt%の範囲で,黒鉛と塩化ロジウム(III)を混合し,ロジウム-黒鉛層間化合物を調製した。更に300℃で塩化ロジウム-黒鉛層間化合物を水素還元処理することで,ロジウムを黒鉛層内に挿入した化合物を調製した。黒鉛層内に形成されたロジウムは六角板の形状を持ち(厚み20〜30Å),そのサイズは塩化ロジウム量に無関係であった。黒鉛内のロジウムには六角形の孔は存在しなかった。ロジウムは黒鉛内にあるため板の形状をもつが,黒鉛層との相互作用は弱いことがわかった。
塩化白金,塩化ロジウムどちらの場合も,単に黒鉛と混合したものを水素還元処理した場合,大小さまざまな球状の金属粒子が得られた。上下からの黒鉛層からの立体的な障害がないために,球状の粒子が形成する。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masayuki Shirai: "Formation of platinum nanosheets between graphite layers"Chemical Communications. 623-624 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi