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生体分子に取り込まれた金属クラスターの構造と反応ダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 11740326
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理化学
研究機関神戸大学

研究代表者

野々瀬 真司  神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70212131)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードエレクトロスプレーイオン化法 / 光誘起反応 / 四重極質量分析計 / 八重極イオンガイド / クラスター / シトクロムc / ポルフィリン / 電子移動 / 衝突反応 / 全体振動 / 電子の局在化 / 溶媒和 / 光解離分光 / 電気スプレーイオン化法
研究概要

1.液相中にある反応分子の真空中で孤立状態における溶媒和の機構、化学反応の制御などについて研究するために、エレクトロスプレーイオン化(ESI)法を用いた、2台の八重極イオンガイド、2台の四重極質量分析計、および2台の四重極イオンベンダーを持つ質量分析・光解離分光装置を製作した。この装置を用いて、以下のような系について光誘起反応に関する研究を行った。
2.ヘム蛋白質であるシトクロムcの多電荷イオン(+9〜+17)の光誘起反応について検討した。特定の電荷数のイオンを選別しYAGレーザーの2・3倍波(532・355nm)によってヘムを2光子励起すると、多電荷イオンからの電子脱離(イオン化)が観測された。電荷数の増加に伴って電子脱離の分岐比が単調に減少し、電荷数が+14以上では電子脱離が起こらなくなることが分かった。
3.鉄ポルフィリン錯体イオン(ヘミン)にジメチルスルホキシド(DMSO)が溶媒和したクラスターイオンの光誘起反応について検討した。YAGレーザーの2・3倍波(532・355nm)によって、ヘミンをπ-π^*励起すると、溶媒であるDMSOの蒸発する過程と、ヘミンから-CH_2COOH基の脱離する過程とが競争的に起こることを見いだした。
4.ヘミンと1.4-ジアザビシクロ[2.2,2]オクタン(DABCO)との錯体イオンの光誘起反応について検討した。YAGレーザーの3倍波(355nm)によって、ヘミンをπ-π^*励起すると、ヘミンヘDABCOから電子か移動し、DABCOイオンがヘミンから解離することによってDABCOイオンが生成する機構を明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 野々瀬真司: "クラスターの衝突反応"超微粒子とクラスター懇談会会報. 第3巻2号. 9-14 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] S.Nonose: "Electronic spectra of solvated NH_4 radicals,NH_4(NH_3)_n(n=1-6)"Europ.Phys.J.D. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] O.Ingolfsson: "Energy resolved collision induced dissociation of Al^+_n clusters(n=2-11) in the center of mass energy range from few hundred me V to 10ev"J.Chem.Phys.. 110. 4382-4393 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] O.Ingolfsson: "Collision induced dissociation of Al^+_6-Al^+_8;stability and dissociation dynamics"Chem.Phys.Lett.. 311. 421-427 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 野々瀬真司: "クラスターの衝突反応"超微粒子とクラスター懇談会会報. 第3巻2号. 9-14 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Tamotsu Kondow: "Mesoscopic Materials and Clusters"Kodansya,Springer. 458 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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