研究課題/領域番号 |
11740350
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機化学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
新森 英之 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40311740)
|
研究期間 (年度) |
2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | ポルフィリン二量体 / 励起エネルギー移動 / 外部刺激 / 分子認識 / 二量化反応 / ポルフィリン / 電子移動 / 分子スイッチ / 光異性化反応 |
研究概要 |
2つのポルフィリンを様々な距離や角度を持つスペーサーで連結した分子の合成に成功した。そのスペーサーは様々な置換位置の芳香環、光異性化可能なジアリールエテン、あるいは2つのポルフィリン環が直接結合したものである。次に励起エネルギー移動の検討を目的として、ここで得られたポルフィリン二量体の一方のポルフィリン環にのみ亜鉛を錯化させ、亜鉛ポルフィリンからフリーベースポルフィリンへのエネルギー移動をスペクトル的手法を用いて検討した。その結果、ポルフィリン環周りの置換基を変えて、ポルフィリン環自体の電子状態を変化させることでそのエネルギー移動速度が異なることが確認され、直接結合ポルフィリン二量体においてはかなりの速度上昇が観測された。 また、分子認識部位を有するポルフィリン単量体を合成し、それに外部刺激と成り得る特定のゲスト分子を添加することで、特徴的構造を持ったface-to-face型のポルフィリン二量体が形成できることを明らかにした。さらに同一の相互作用を利用することで、多数の分子認識部位を有する分子ではポルフィリン二量体が多数連なったポリポルフィリン構造が構築できることを証明した。
|