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新規な光学活性ピリジン誘導体を用いた不斉反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11740354
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関広島大学

研究代表者

小島 聡志  広島大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70215242)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードピリジニウムイリド / 8-フェニルメントール / ジアステレオ選択的 / トランス選択的 / 活性シクロプロパン / ジアステレオ選択性 / シクロプロパン / 8-フェニルメンチル基 / トランス選択性 / 置換基効果
研究概要

シクロプロパン誘導体はその特異な反応性のために立体選択的合成法が多く研究されており,電子リッチなオレフィンや芳香族置換オレフィンに対する不斉触媒反応においては多くの成果が報告されている。しかし,電子不足なオレフィンの場合には,まだ余り例がなく,電子求引基を3つ以上もつ高反応性が期待できるシクロプロパンに関しては,例が報告されていなかった。本研究において,キラル補助基として8-フェニルメントールを有するピリジニウムイリドとメチリデンマロノニトリル誘導体との反応を行なったところ,トランスに置換した生成物のみが生成し,興味深いことにイリドの対カチオン効果がどの基質を用いても存在しないことがわかった。しかし,溶媒効果が存在し,芳香族誘導体においては特に極性が高く求核性が低いと考えられるトリフルオロエタノール中で88:12のジアステレオ選択性となった。また,脂肪族誘導体においては,アセトニトリル中,特にt-ブチル置換体では91:9のジアステレオ選択性となった。置換ピリジンについて検討したところ,電子求引基を有するものでは,-78℃でも反応が進行するようになったが,選択性が若干低下した。また,電子供与基としてメトキシ基を用いたところ,t-ブチル置換オレフィンで96:4にまで選択性が向上した。絶対立体配置については,ピリジンを置換基に持つシクロプロパン生成物のX線結晶構造解析により決定でき,キラル補助基ののπ-スタッキング効果が選択性に利いていることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Shinohara: "Stereoselectivity in the Darzens Condensation of Substituted Cyclohexanones with (-)-8-Phenylmenthyl α-chloroacetate"Heterocycles. 55巻. 9-12 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kojima: "Stereoselective Formation of Activated Cyclopropanes with Pyridinium Ylides Bearing a(-)-8-Phenylmenthyl Group as the Chiral Auxiliary"Tetrahedron Letters. 41巻. 9847-9851 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kojima: "Highly Z-Selective Synthesis of α, β-Unsaturated Amides with the Peterson Reaction between α-Silylamides and Aldehydes"Chemical Communications. 1795-1796 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tokumasu,M.et al.: "Synthesis of rac-Hippospongic Acid A and Revision of the Structure"J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1. 489-496 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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