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高歪リン配位子の開環反応を利用した有機遷移金属錯体の多核化法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11740372
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機化学
研究機関広島大学

研究代表者

水田 勉  広島大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70221603)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード異核2核錯体 / C-H活性化 / P-C活性化 / 白金挿入 / フェロセノファン / ホスフィド架橋 / Mn / W / 高歪み環状化合物 / リン配位子 / 開環重合 / 光反応 / フェロセン / マンガン錯体 / タングステン錯体
研究概要

リン架橋[1]フェロセノファン(1,1'-ferrocenediyl)phenylphosphine(fcppと略)をMnおよびWフラグメントに配位させたCpMn(CO)_2(fcpp)およびW(CO)_5(fcpp)を合成し、これらの錯体に0価の白金錯体(PtL_4:L=PMe_3,PPh_3)を反応させた。Pt上のホスフィンがPMe_3の場合、Pt(PMe_3)_2がフェロセン-リン結合に挿入したホスフィド架橋異核2核錯体が得られた。この錯体は、熱的に安定で配位子交換などの反応性を示さなかった。一方、Pt上のホスフィンがPPh_3の場合、同様の反応が起こるものの、Pt上の立体的込み合いのため2つのPPh_3のうちの1つが脱離した。この空いた配位座をもつ状態は、金属-金属結合と架橋カルボニル結合が形成されることで安定な構造へと変化した。しかしながら、これらの結合は熱的に解裂しやすく、容易にもとのこの空いた配位座をもつ状態に戻るため種々の反応性を示した。Cp(CO)Mn(μ-CO){μ-P(Ph)(C_5H_4FeC_5H_4)}-PtPPh_3とフェニルアセチレンとを反応させるとフェニルアセチレンの活性C-H結合が切断されフェニルエチニル基と水素がそれぞれリン原子とフェロセン基に結合したものが得られた。一方、(OC)_4(PPh_3)W(μ-CO){μ-P(Ph)(C_5H_4FeC_5H_4)}PtPPh_3を加熱するとタングステン上のPPh_3のP-Ph結合が活性化されPhがPPh_3からフェロセン上へと転移するという前例のない反応が見つかった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tsutomu Mizuta: "Photolytic Ring Opening Polymerization of Phosphorus-Bridged [I] ferrocenophane Coordinating to an Organometallic Fragment"Organometallics. 19. 5005-5009 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Tsutomu Mizuta: "Syntheses and X-Ray Crystal Structures of Platinum (II) Complexes Bearing Two and Three Phosphorus-Bridged [I] Ferrocenophanes,cis-[PtCl_2(fcpp)_2] and [PtCl(fcpp)_3]BF_4"Chem.Lett.. 924-925 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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