• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

マイクロサテライトDNA多型解析を利用したマイマイガの精子優先度の測定

研究課題

研究課題/領域番号 11740431
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生態
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

工藤 千春 (小汐 千春)  鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (60263878)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードマイマイガ / マイクロサテライトDNA / 精子優先度 / 精子競争 / 交尾後ガード / 父子判定 / 配偶戦略 / プライマー
研究概要

本年度は昨年度までにクローニングを行って得られたプライマーを用いてPCRを行い,マイマイガLymantria disparの父子判定を行うとともに,マイマイガのオスが高密度下で行う交尾後ガード行動の適応的意義について研究を行った。
まず,あらかじめ,2匹のオスと順次交尾させたメスおよびその2匹のオスのマイマイガから抽出し保存してあるDNAおよび,メスが産んだ卵内で発生した前幼虫から抽出したDNAをサンプルとして用いてPCR法によりマイクロサテライト多型領域を増幅したのち,電気泳動によって増幅されたDNA領域の長さを調べた。この方法を用いて,既に前年度までに得られているプライマーをPCRに用いるための条件設定を行い,複数の多型領域で同じ安定した結果が出る条件を設定した。
このようにして各2オス・1メスの組み合わせで2回目の交尾によって受精された卵の割合(P_2値)を調べた結果,この値が,多くの鱗翅類で報告されているように0か1になるのではなく,0から1の間で大きくばらつくことがわかった。また,交尾時間の長さ,2回のオスの交尾時間の比,一回目のオスと交尾を開始してから二回目のオスと交尾を開始するまでの時間(交尾間隔),二匹のオスの体サイズ,二匹のオスの体サイズ比,各交尾修了から産卵開始までの時間の長さ,などとP_2値との関係を検討した結果,交尾間隔が長いほど最初のオスの精子で受精される卵の割合が高いことが示唆された。従って,マイマイガの場合,オスが交尾後ガードを行うことの適応的意義として,メスの再交尾を遅らせることで自らの精子で卵を受精できる確率を高めるということが考えられる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2021-11-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi