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ゲノム情報を活用したラン藻のクロロフィル供給制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11740445
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物生理
研究機関大阪大学

研究代表者

藤田 祐一  大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (80222264)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードクロロフィル合成 / 光合成細菌 / プロトクロロフィリド還元酵素 / ニトロゲナーゼ / ラン藻 / 光傷害
研究概要

クロロフィル(Chl)は、光合成の光反応に必須の色素である一方、光照射により細胞に重篤な傷害をもたらすラジカルを形成する危険な分子でもあるため、細胞はその合成を厳しく制御していると考えられる。その合成制御機構を明らかにする上で、Chl合成系の各過程の生化学的諸性質を明らかにする必要がある。藻類や裸子植物の暗所での緑化を決定づけている光非依存性プロトクロロフィリド(Pchlide)還元酵素(DPOR)は、その推定構造遺伝子の相同性から、ニトロゲナーゼと類似した酵素であることが指摘されてきたが、その酵素的実体は不明であった。筆者は、光合成細菌Rhodobacter capsulatusを用いて、本酵素のアッセイ系を確立した。また、その推定サブユニットをSタグ蛋白質として同細菌で大量発現させ、精製蛋白質を用いた再構成系を確立することにより、1)サブユニット組成(BchLからなるL-コンポーネントとBchNとBchBで構成されるNB-コンポーネントの両方が要求される)、2)還元力としてジチオナイトを要求する点、3)Mg-ATPを要求する点、においてDPORがニトロゲナーゼと共通した性質を有することを世界に先駆けて明らかにした。さらに、シャトルベクターを活用することにより、その発現レベルをさらに改善し、4)L-コンポーネントが鉄硫黄センターを有すること、5)NB-コンポーネントが基質Pchlideの結合部位を有すること、6)活性がニコチンアミドで阻害される、などの本酵素の諸性質を明らかにしつつある。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Fujita: "Reconstitution of light-independent protochlorophyllide reductase from purified BchL and BchN-BchB subunits"Journal of Biological Chemistry. 275(31). 23583-23588

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kimata-Ariga: "Differential electron flow around photosystem I by two C4-photosynthetic-cell-specific ferredoxins"EMBO Journal. 19(19). 5041-5050

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] H.Okuhara: "Cloning and inactivation of genes encoding ferredoxin - and NADH-dependent glutamate synthases in the cyanobacterium"Plant Physiology. 120巻・1号. 33-41 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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