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倍数レベルの異なるニガナ属植物(キク科)間における浸透性交雑の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11740473
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 系統・分類
研究機関琉球大学

研究代表者

傳田 哲郎  琉球大学, 理学部, 助手 (50284948)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードニガナ属 / キク科 / 浸透性交雑 / 倍数性 / 固有種 / 琉球列島 / ETS領域
研究概要

ミヤコジシバリlxerisnakazonei(キク科)のゲノム内に、推定母種であるハマニガナl.repensとオオジシバリl.debilisの核DNAが共に含まれていることを、核DNA(ETS領域)のPCR-RFLP解析を用いて明らかにした。これにより、ミヤコジシバリがハマニガナとオオジシバリの雑種起源であることが明らかとなった。さらに、四倍体と六倍体ミヤコジシバリの両方にハマニガナ(二倍体)とオオジシバリ(六倍体)の核ゲノムが取り込まれていたことから、同所的に生育する六倍体ミヤコジシバリとオオジシバリの間の交雑を通じて、ハマニガナの核ゲノムが部分的にオオジシバリに浸透している可能性が強く示唆された。琉球列島の砂浜海岸に出現するオオジシバリ(六倍体ミヤコジシバリを含む)には、葉の形態に著しい変異が見られるが、ハマニガナからの遺伝子浸透がその一因である可能性が高い。また今回の解析により、核のETS領域が低次分類群間の分子系統学的解析に有効であることが示された。これら一連の結果は、現在論文に取りまとめ投稿中である。
葉緑体DNAについてrbcLとatpBの遺伝子間領域のPCR-RFLP解析をおこなった結果、四倍体ミヤコジシバリの母親が産地によって異なることが明らかとなった。このことから、ハマニガナとオオジシバリの交雑はそれぞれの産地において、独立に複数回起こっていると考えられる。また、ミヤコジシバリは琉球列島の固有種とされていたが、九州以北において分布調査をおこなった結果、愛知県渥美半島に四倍体ミヤコジシバリが出現することが確認された。伊豆半島や四国南部においてもオオジシバリが砂浜海岸に生育する場所が確認されたことから、ハマニガナとオオジシバリの交雑による四倍体ミヤコジシバリの形成は、琉球列島以外の広い地域においておこる可能性があると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 傳田哲郎: "ミヤコジシバリ(キク科)を愛知県渥美半島で発見"植物地理・分類研究. 48. 91-92 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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