• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

FT-ICRを用いたクラスターの化学反応性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750155
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 熱工学
研究機関東京大学

研究代表者

河野 正道  東京大学, 工学部・附属総合試験所, 助手 (50311634)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードFT-ICR / シリコンクラスター / 金属炭素混合クラスター / 化学反応 / 質量分析
研究概要

昨年度から行っている,シリコンクラスターと一酸化窒素の化学反応性の研究及び,金属炭素混合クラスターの研究のより詳細の研究を行った.シリコンクラスターと一酸化窒素の反応実験においては,反応実験を行うシリコンクラスターのサイズ領域を広げた.さらに実験装置の検出システムを改良し,反応生成物の検出可能な質量範囲を広げて実験をおこなった.一酸化窒素とシリコンクラスターの反応では,シリコン原子の引き抜き反応が起きることが確認された.シリコンの23,24量体を一つの境に反応後の解離の有無があり,それがある程度クラスターの内部構造の違いを示すものであるということが分かった.また,シリコンの6量体及び10量体が一酸化窒素との反応に対しても安定に存在することが分かった.
単層炭素ナノチューブをレーザー蒸発法で生成する際に用いられるNiおよびCoが混合されたグラファイト試料のレーザー蒸発法で生成した金属炭素混合クラスターの研究では,生成条件を詳細に変化させての実験を行った.その結果,これら金属を含む試料から生成された炭素クラスターの質量スペクトルが,アーク放電法によって生成されたフラーレンを含むススの分布と良く似ていることが分かった.これはNi,Co,の触媒効果によってクラスタリングが進んだ結果と考えられる.また昨年度生成が確認されたNiまたはCoが1個配位した金属炭素混合クラスター以外にも,金属原子を複数個含むクラスターやさらに金属を中心としたメタルカーバイドクラスターが生成されていることが質量分析および化学反応実験のから見出された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] S.Maruyama: "Chemical Reaction of Metal-Carbon Binary Cluster Anions by FT-ICR Mass Spectrometer."Proceeding of Fullerene 2000 : Chemistry and Physics of Fullerenes and Carbon Nanomaterials. 309-319 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 丸山茂夫: "ランタン・炭素混合クラスターの生成と化学反応"東京大学工学部附属総合試験所年報. 59巻. 171-176 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] S.Maruyama: "FT-ICR Study of Chemical Reaction of Silicon Clusters"Therm.Sci.Engng.. 7・6. 69-74 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 丸山茂夫: "FT-ICR質量分析装置による炭素クラスターの研究"日本機械学会論文集(B編). 65・639. 3791-3798 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi