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圧電アクチュエータの超精密センサレス制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750203
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能機械学・機械システム
研究機関信州大学

研究代表者

辺見 信彦  信州大学, 工学部, 助教授 (80256669)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード圧電アクチュエータ / 変位推定 / 圧電効果 / ステップ応答 / 精密位置決め / 電荷計測 / 伝達関数
研究概要

本研究は,変位センサを使用せずに圧電アクチュエータ変位のヒステリシスを低減させ,簡易で高精度な位置決めシステムを実現することを最終的な目的とする.そのために,昨年度はアクチュエータの特性を詳細に調べ,その電気的状態・特性と機械的状態・特性との関係を実験的に明らかにした.さらに,アクチュエータに蓄積する電荷量と変位の関係から,ステップ駆動時の位置決め対象物の変位を推定する方法について検討した.圧電アクチュエータで位置決め対象物を高速に駆動した場合には,対象物が振動してアクチュエータに力を加える.そのため,ゆっくりと駆動させた場合と異なり,圧電効果によってアクチュエータに電荷が発生する.本研究では駆動対象の変位が,駆動アンプから流入する電荷と圧電効果により発生する電荷にそれぞれ独立に対応する変位の和で表されるとして取り扱った.その結果,電荷のステップ応答の一部を指数関数で近似して表すことにより,駆動対象物の変位を高精度で推定することができることを明らかにした.また,ステップ駆動時にパワーアンプからアクチュエータに流入する電荷量の時間応答が,指数関数で近似できることから,入力電圧に対する流入電荷量の伝達関数を導出し,正弦波駆動の際の変位の推定方法を新たに考案し,実験により,推定値と実変位の比較を行った.その結果,まだ,実際に制御系を構築するには推定精度面で問題はあるものの,計測電荷量から,アンプからアクチュエータへ流入する電荷量と,圧電効果によりアクチュエータに生じる電荷量を分離し,変位センサを使用せずに圧電アクチュエータを用いて連続的に位置決めする方法の実現に対して,原理的な指針を具体的に示すことができた.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Henmi,M.Tanaka: "Estimation of Displacement in Positioning with a Piezoelectric Actuator"Proceedings of the Joint Warwick-Tokyo Nanotechnology Symposium. 23-24 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 辺見信彦,三宅保則,田中道彦: "圧電アクチュエータの変位の推定に関する研究"第11回「電磁力関連のダイナミックスシンポジウム」講演論文集. 420-423 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 辺見信彦,三宅保則,田中道彦: "圧電アクチュェータの変位の推定に関する研究"第11回「電磁力関連のダイナミックスシンポジウム」講演論文集. 420-423 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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