研究概要 |
本研究では,従来の永久磁石発電機の特長を失わず,界磁制御可能で電圧変動率の小さい値(定電圧特性)を持った同期発電機を開発することを目的としている.その方法は,分巻成分を永久磁石で,直巻成分を奇数次調波磁界で得ようとするものである.当該年度の研究では,回転子に永久磁石と界磁巻線を配列した2次試作機を製作し,励磁特性及び負荷特性を検討した. 1.1次試作機に基づく2次試作機の設計 1次試作機を使用して励磁特性の検討を行った.この実験結果に基づき2次試作機の設計製作をした. 2.2試作機による負荷試験 2次試作機を用いて励磁特性及び負荷特性の実験を行った.この実験結果から,次の知見を得た. (1)永久磁石の励磁容量は,1/3程度負担することが適当である. (2)2/3を巻線界磁によって負担するため,熱の発生に注意を要す. (3)本構造により励磁制御が可能であることを明らかにした.
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