研究課題/領域番号 |
11750257
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子・電気材料工学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
渡辺 真志 信州大学, 繊維学部, 助手 (90301209)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 曲げ電歪 / ポリウレタン / アクチュエータ / 電場 / 膜 / 電歪 / 人工筋肉 |
研究概要 |
ポリウレタンの曲げ電歪について、その諸性質および機構について調べた結果、以下の3つの結果を得た。 (1)ポリウレタンに高電場を印加した状態で紫外可視吸収スペクトルを測定したところ、電場印加によるスペクトル変化が見い出された。また、この変化はポリウレタン中のハードセグメントに起因するものであることも明らかにした。これらの結果から、曲げ電歪の発現には電極からポリウレタンへの電荷注入が重要な役割を果たしていることが示唆された。 (2)ポリウレタンに種々の塩を微量添加し、曲げ電歪への影響を調べたところ、塩の種類によって屈曲の大きさや方向が異なることを見い出した。さらに、各種塩の効果を電気化学的視点から合理的に整理して説明することができた。これらの結果からも、曲げ電歪の発現には電極からポリウレタンへの電荷注入が重要であることが示唆された。 (3)ポリウレタンの曲げ電歪におけるヒステリシスについて調べたところ、ポリウレタンに含まれる微量のイオン性不純物によるイオン分極が、ヒステリシスの発現に大きく関わっていることを明らかにした。
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