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人体による影響の少ないVHF帯小形携帯端末用アンテナの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750341
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関秋田県立大学

研究代表者

笹森 崇行  秋田県立大学, システム科学技術学部, 講師 (40261581)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードVHF帯 / 携帯無線端末 / 反共振アンテナ / インダクタンス / スリーブ / ヘリカルアンテナ / モノポールアンテナ / 人体効果 / VHF / 無線端末
研究概要

本申請者らは,従来のモノポールアンテナ型のVHF帯携帯無線端末用アンテナの特性が無線機筐体を手で持ったときに大きく変化し,放射効率が数dB以上低下することを見出した.これは,筐体の寸法が波長に比べてかなり小さく,グランドとして機能しないために,これを手で持ったときに人体にも電流が流れることに起因しているものと考えられる.しかしながら,このような問題点を指摘し,その対策について論じた論文は従来報告されていない.本研究では,無線筐体を手で持ったときであっても,特性が変化したり放射効率が低下することのないVHF帯携帯無線端末用アンテナの形状を明らかにしている.
本研究では,始めに2分の1波長モノポールアンテナまたは同じ共振条件(反共振)となるヘリカルアンテナにインダクタンスとスリーブを取り付けたアンテナについて,筐体を手で持ったときと持たないときのアンテナ特性の変化を実験により示し,提案するアンテナは人体による影響が少ないことを示した.
提案するアンテナは半波長型アンテナを用いているために,従来の4分の1波長型アンテナに比較して長くなるという欠点を有している.従って,要求される帯域幅を考慮しながら小形化を図る必要がある.そこで,測定結果から提案するアンテナのアンテナ長と帯域幅の関係を明らかにした.
しかしながら,実験で用いたスリーブとインダクタンスは各アンテナに対して必ずしも最適なパラメータとなっていないため,さらに特性が向上する可能性が残されている.そこで,無限大の地板上に提案するアンテナが取り付けられている場合のアンテナ特性を数値シミュレーションによって求めることにより,インダクタンスの巻数やスリーブの長さ及び直径を変化させたときのアンテナ特性の変化を明らかにし,本アンテナを設計するための基本指針を示した.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takayuki Sasamori: "A Helical Antenna for VHF Portable Radio Terminal"Proc.2000 China-Japan Joint Symp.on Antennas and Propagation. 75-78 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 笹森崇行: "人体による影響の少ないVHF帯無線端末用小形ヘリカルアンテナの検討"電気関係学会東北支部連合大会 講演論文集. 63 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 笹森崇行: "インダクタンスとスリーブを装荷したヘリカルアンテナの解析"電子情報通信学会総合大会 講演論文集. 通信1. 200 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 笹森崇行: "人体の影響が少ないVHF帯無線端末用ヘリカルアンテナ"電子情報通信学会論文誌. Vol.J84-B,No.5. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takayuki Sasamori: "A Helical Antenna for VHF Portable Radio Terminal"Proceedings of the 2000 China-Japan Joint Symposium on Antennas and Propagation. 75-78 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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