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状態空間法による多変数適応2自由度モデル予測制御手法の開発と化学プロセスへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 11750398
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 制御工学
研究機関東京都立科学技術大学 (2000)
岡山大学 (1999)

研究代表者

増田 士朗  東京都立科学技術大学, 工学部・生産情報システム工学科, 助教授 (60219334)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードモデル予測制御手法 / 適応制御 / 2自由制御系 / 化学プロセス制御 / モデル予測制御 / 2自由度制御手法 / 化学プロセス / 状態空間法
研究概要

モデル予測制御手法とは,プラント出力の長期予測をもとに制御系を設計する手法であり,外乱やモデル化誤差に対してロバスト性が高く,入出力の制約条件が考慮でき,さらに,商業用ソフトウェアが充実しているなどの特徴を持つため,主に化学プロセス制御の分野で広く用いられている.しかし,モデル予測制御手法は化学工学分野もしくは応用現場の中で発展してきたため,システム制御理論分野の先端的な制御手法が十分に活用されていなかった.この問題に対し,当研究者らはシステム制御理論の分野で活発に研究されている2自由度制御系設計手法をモデル予測制御手法に導入することに取り組み,モデル予測制御手法の一種である一般化予測制御(Generalized Predictive Control;GPC)手法を拡張し,その2自由度構成法を与え,新しく提案された手法が,従来のGPC法に比べ,過渡応答やロバスト安定性に優れていることを確認した.
本研究では,そのような2自由度構成されたモデル予測制御手法の1)多変数化,2)適応化を理論と実験の両方面からの有効性の検討を行うことを目的とした.
昨年度は,この研究目的に対し,
1.2自由度GPCの有効性を温度制御系に適用した例の研究発表.(IFAC World Congress,July 1999)
2.状態空間法のGPCの多変数系に拡張する研究発表.(システム制御情報学会論文誌,2000)
3.1入出力系の2自由度GPCを適応系に拡張し,アルバータ州立大学の計算機プロセス制御研究室に2週間滞在して,温度制御用パイロットプラントに適用する実験をおこなった.本年度は,その研究結果に基づき,適応型2自由度GPC手法の提案とその制御手法を温度制御用パイロットプラントに適用した実験結果をイタリア,ピサで開催されたIFAC AdChem 2000において発表した.また,2自由度GPCに関連する本研究の結果も含めた状態空間法を用いたGPCに関する解説記事も,計測自動制御学会の学会誌「計測と制御」に発表した.さらに,適応アルゴリズムの高性能化を目指し,ハイゲインフィードバック制御を用いた適応制御手法の高性能化について論文発表を行った(システム制御情報学会).
以上の研究結果より,本研究の研究目的である2自由度構成されたモデル予測制御手法の多変数化,および適応化に対する基本的な成果が得られたと考えられる.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 増田士朗,吉村慎一,井上昭,平嶋洋一: "動的なハイゲインフィードバック補償器を用いたDyCE MRACSの零状態応答における性能解析"システム制御情報学会論文誌. 13巻・10号. 441-448 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Shiro Masuda,Sirish L.Shah,R.Bhushan Gopaluni: "An Adaptive, State-space based GPC with a Two-Degrees-of-Freedom Controller Structure"preprints of IFAC Symposium ADCHEM 2000. 305-310 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 増田士朗: "状態空間法による一般化予測制御系の設計法"計測と制御. 39巻・5号. 326-330 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Shiro Masuda and Sirish L. Shah: "A Design Method for a Two-degrees-of-freedom GPC Based on a State Space Approach"Preprints of 14th IFAC World Congress. Vol.N. 235 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤孝雄,増田士朗,井上 昭,平嶋洋一: "状態空間法による終端条件を用いた多変数一般化予測制御系の構成法"システム制御情報学会論文誌. 13巻2号. 95-102 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Shiro Masuda, Sirish L. Shah, R. Bhushan Gopaluni: "An Adaptive, State-space based GPC with a Two-Degrees-of-Freedom Controller Structure"IFAC International Symposium on Advanced Control of Chemical Processes, Italy, to be presented in June 2000. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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