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人工河川のネットワーク構造とそのアメニティ利用に関する研究及びデザイン手法

研究課題

研究課題/領域番号 11750472
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 交通工学・国土計画
研究機関京都大学

研究代表者

山田 圭二郎  京都大学, 工学研究科, 助手 (00303850)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード景観 / 親水計画 / アメニティ / 人工河川 / 水路ネットワーク / 階層構造 / 遣水 / 水路 / ネットワーク構造
研究概要

本研究は、「人が水に近づく」という従来の河川整備思想から「人に水を近づける」という発想の転換により、新たなコンセプトによる秩序ある都市景観形成・アメニティ利用の提案を目的とする。
<本川>と<派川>(人工河川)との関係に着目し、京都鴨川を本川とする派川である明神川、泉川、みそそぎ川、高瀬川、滋賀県琵琶湖より取水する琵琶湖疏水水路網、更に滋賀県大津市坂本町・大宮川を取水源として発達した水路網及び里坊庭園群を対象に、ネットワーク構造と周辺環境の調査を行った。
以下に研究成果を示す。
1.<本川-派川>系のネットワーク構造は階層構造を持つ。例えば,鴨川から取水されるみそゝぎ川,みそゝぎ川から取水される高瀬川のネットワーク構造は,Level:1(本川=鴨川)からLevel:2(派川=みそゝぎ川),Level:3(派川=高瀬川),Level:4(遣水)に到る階層性を有する.この階層構造は水位の調節機能の存在によって段階的に構成されるが、また、自然の水(wild nature)を段階的な水位調節により安定化させ、安定した水(domestic nature)を人の側に近づけ楽しもうとする意図、自然と人間との段階的な作法秩序が推察される。
2.階層的な構造を持つ疏水の各段階の景観を把握し、これにより疏水の各段階における遣水的利用の詳細を把握した。
3.水路のネットワーク構造を「分岐」と「勾配(高低差)」に着目して把握し、地形を利用した水路の線形、分岐、勾配の相互関係を明らかにした。
4.上記1〜3より得られたネットワーク構造のパタン、疏水周辺の景観構成要素について整理し、<本川>から<派川>、<遣水>に到る全体のネットワークにおける、各疏水の位置付けを6つに類型化した。これに基づき、ネットワークの中心に人間の存在(身体)を考慮した<人間-河川>系のネットワーク概念モデルを提示した。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山田圭二郎: "疏水の遣水的利用に関する研究"環境システム研究. 27. 255-265 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 河端邦彦: "都市空間における遣水型水路網に関する研究"土木計画学研究・論文集. 17. 497-502 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 山田 圭二郎: "疏水の遣水的利用に関する研究"環境システム研究. 27. 255-265 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 河端 邦彦: "都市空間における遣水型水路網に関する研究"土木計画学研究・講演集. 22・(1). 299-302 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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