• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

車椅子のすべりからみた床および舗装路の相対的評価方法

研究課題

研究課題/領域番号 11750503
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関東京工業大学

研究代表者

高橋 宏樹  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (60226876)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード車椅子 / すべり / 床 / 舗装路 / 相対的評価方法 / 斜路 / 直進走行性 / 床のすべり
研究概要

昨年度に官能検査手法を用いて構成した,3種の傾斜角(4°,7°,10°)の斜路を車椅子を用いて走行(上りおよび下り)した際の,すべりの観点からの安全性評価尺度(以降,すべり評価尺度と呼ぶ)に対応する物理量の検討を行った。
既往の自転車と路面間のすべりを測定できるすべり試験機をもとに,車椅子用すべり試験機の設計・試作を行った。このすべり試験機は,試料上に水平に設置し,対象とする車椅子のタイヤを切り取って貼付したすべり片を重錘により15kgの鉛直荷重を載荷しながら,所定の牽引速度(5cm/s)で引っ張ったときの引張荷重定常値Pmaxを求め,次式により,基本物理量C.S.R-BIKEを求めるものである。C.S.R-BIKE=Pmax(kgf)/15(kgf)
本研究においては,官能検査時の検査員の感想を聞いた結果,すべりはおもに後輪で感じると判断されたことから,車椅子の後輪のタイヤを切り取ってすべり片とし,官能検査時の検査試料を水平に設置してC.S.R-BIKEを測定した。すべり評価尺度とC.S.R-BIKEの対応を検討した結果,上り,下りいずれの場合も,全体としては両者の間に明確な対応はみられないが,傾斜角度ごとにみると,大まかな対応つまりC.S.R-BIKEに比例して安全と判断されている傾向が見受けられたことから,傾斜角度を考慮した次式を検討した。C.S.R-BIKE-α・sinθ
種々検討の結果,上りの場合はα=4,下りの場合はα=7で,すべり評価尺度と十分な対応を示すことができた。すなわち,上りの場合,物理量(C.S.R-BIKE-4sinθ),下りの場合,物理量(C.S.R-BIKE-7sinθ)を用いて,車椅子走行時のすべりの観点からの安全性を評価できることことがわかった。以上の検討結果より,すべり評価尺度と物理量の対応図を評価指標とし,物理量の測定方法を含め,車椅子走行時のすべりの観点からの安全性の評価方法として提示した。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小野英哲,井戸川純子,高橋宏樹: "車椅子の直進走行性からみた床,舗装路,斜路のすべりの相対的評価方法に関する研究"日本建築学会構造系論文集. 第528号. 33-38 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi