研究課題/領域番号 |
11750541
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
本間 里見 熊本大学, 工学部, 助手 (60284741)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 景観評価 / 景観計画 / データーベース / ネットワーク / インタラクティブ / コンピュータ・グラフィックス / 清掃工場 / 合意形成 / インターネット / 階層分析法 / AHP |
研究概要 |
本研究は、大規模施設の景観評価を(1)対象地域の景観情報の共有化、(2)対象施設の評価用CGモデルの作成、(3)施設の配置、色、テクスチャー、樹木の配置等をパラメータとした代替案の提示、(4)AHP等の意思決定手法を用いた景観評価、(5)インターネットを介した評価データの集約、の5つのプロセスで構成し、これらの情報をWEBブラウザー上からインタラクティブにデータの蓄積をおこなうダイナミック景観評価システムを提案した。ケーススタディとして、火力発電所やごみ処理施設の景観検討をこのシステムを用いて行った。その結果、以下のような有効性が認められた。 ・景観情報をデータベース化することで、効率よく最新の情報を共有することができ、景観計画の関係者間において、対象地域の景観に対するコンセンサスが得られる。 ・CGモデルの作成手順として、対象地域の地形モデル、対象施設モデル、合成方法、画像処理方法を施設別に分類し、作成方法の違いを明らかにした。 ・WEBでの代替案の提示方法を検討し、提示方法による評価の違いを明らかにした。 ・WEB上で景観評価ができるため、複数案の選好順位を決定する際に効率的により広範囲の関係者及び住民から意見徴集が可能となった。 また、問題点と今後の展望を挙げる。 ・本研究では、対象地域の景観情報に関して既に作成されている資料をもとにデータ化したが、現地調査(評価視点からの現状記録)データを直接GISに入力可能なしくみを検討する必要がある。特にGPSを活用した調査システムに関する研究が必要である。 ・風力発電施設など動きを伴う対象の景観評価のために、アニメーションによる景観評価に取り組む必要がある。 ・景観評価においては、代替案選定の他に、話し合いによる意見収集のために、議事の記録を自動的に整理するシステムが必要である。
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