• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

回折学的手法によるC_<60>-C_<70>2元系化合物の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11750568
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 金属物性
研究機関三重大学

研究代表者

高橋 裕  三重大学, 工学部, 助教授 (10216765)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードフラーレン / 全率固溶 / 固溶限 / 結晶構造 / 溶媒化合物 / X線回折 / 電子顕微鏡観察 / ファンデアワールス化合物 / 格子定数
研究概要

C60とC70はともに炭素の篭型構造分子であり、化学的性質も似ているため、相図的には全率固溶であると考えられる。ところが、寸法が約6%程度異なるため、サイズ効果により2相分離してもおかしくない。実験的には、全率固溶および相分離のいずれの報告もなされ、なぜこの食い違いが起こるのかについて詳細が不明のままである。
本研究では溶剤に溶かしたC60およびC70を所定の比で混合し、溶媒を蒸発させることにより混合粉を得て、真空熱処理を施す方式によりC60-C70の2元系試料を作製した。相関係をX線回折および透過電子顕微鏡観察により調べた。
すでに昨年の研究において、溶剤をトルエンとした場合には、組成比x=0.25〜0.95の領域でC60固溶体とC70固溶体の2相共存であることを示した。同様にベンゼンにおいても2相共存であったが、得られた試料の結晶性がトルエンに較べて著しく悪く、溶媒の種類に依存することが示唆された。
そこで本年は、ヘキサンからノナンまでのアルカン系の溶剤から試料を作製し、調査を行った。
(1)C60およびC70のいずれの場合においても、直接的にフラーレンが晶出するのではなく、まず溶媒化合物が形成され、それを200℃程度で熱処理すると、フラーレンのみの混合物が得られる。
(2)その溶媒化合物の結晶構造においては、解析しきれなかったものもあるが、3種類の同定に成功した。これらはすべて正方形の2次元格子の積層で理解される。
(3)熱処理により得られたフラーレン混合物は2相共存型であったが、結晶性は非常に悪い。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yutaka TAKAHASHI: "High-resolution Electron Microscopy of Crystal Defects in C70-toluene Solvate"Journal of Electron Microscopy. 49(6). 719-727 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi