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鉄系マルテンサイトの形態変化を支配する因子の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11750569
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 金属物性
研究機関京都大学

研究代表者

森戸 茂一  京都大学, 工学研究科, 助手 (00301242)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード相変態 / レンズ状マルテンサイト / 薄板状マルテンサイト / マルテンサイト変態
研究概要

今年度はFe-Ni-Co-Ti合金のオーステナイト域での時効によって内部組織が完全双晶である熱弾性型と転位組織である非熱弾性型薄板状マルテンサイトが同じ母相から現れる点について研究を行い以下のような結果を得た。
1.非熱弾性型薄板状マルテンサイトは内部組織がレンズ状マルテンサイトと同じ転位で構成されているにもかかわらず、界面の移動によってマルテンサイト変態・逆変態する事が明らかになった。
2.時効によってオーステナイト中に析出したγ′-Ni_3Tiは熱弾性型薄板状マルテンサイト内には整合性を保ち、自らの構造を変えながらマルテンサイトに受け継がれるが、非熱弾性型薄板状マルテンサイト内には整合性を保たずそのまま受け継がれる事が明らかになった。
3.それぞれの薄板状マルテンサイトの格子定数を測定したところ、熱弾性型薄板状マルテンサイトのc/aは1.1であるのに対し、非熱弾性型薄板状マルテンサイトのc/aはほぼ1であり、その値もばらついていた。
4.それぞれの薄板状マルテンサイトの方位関係を測定し、マルテンサイトの現象論から得られた解との比較を行った結果、2種類のマルテンサイトとも計算結果に近い値が得られた。
2で述べたようにγ′析出物はマルテンサイトの種類によって受け継ぎの形態が異なる。この事は変態時に必要な活性化エネルギーがγ′を変形させる分熱弾性型薄板状マルテンサイトの方が必要であることを示している。この差が高温側で非熱弾性,低温側で熱弾性薄板状マルテンサイトが現れる要因であると考えその模式図を提唱した。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村上俊夫,森戸茂一,牧正志: "Fe-33Ni-10Co-4Ti合金のマルテンサイト変態におよぼすホスエージの影響"日本金属学会講演概要. 127回秋期大会. 349 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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