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遷移金属錯体触媒を用いるフェノール類へのO位およびP位選択的置換基導入反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11750736
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関大阪大学

研究代表者

佐藤 哲也  阪大, 工学(系)研究科, 助手 (40273586)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードパラジウム触媒 / アリール化 / フェノール / 芳香族臭化物 / o位置換フェノール類 / ビアリール合成
研究概要

本研究の初年度にあたる平成11年は、おもにフェノール類のo位選択的アリール化について検討を行った。その結果、無置換あるいはp位置換フェノール類を、芳香族臭化物とともに、酢酸パラジウム-トリフェニルホスフィン触媒存在下、塩基として炭酸セシウムを用い、o-キシレン還流条件下で処理すると、五つのアリール-アリール結合が効率よく形成され、2-(1,1'-ビフェニル-2-イル)-6-(1,1':3',1"-タ-フェニル-2'-イル)フェノール誘導体が選択的に得られることを見い出した。本反応で得られた生成物のあるものについては、X線構造解析法により構造を決定し、結晶中ではフェノール性酵素のまわりが立体的に込み合っているにもかかわらず、興味深いことに二分子一単位でface-to-faceの形をとることが明らかになった。また本反応系を用いると、相対的に反応性に劣るとされる脂肪族C-H結合の分子間アリール化にも適用できることがわかった。すなわち2,4,6-トリメチルフェノールをブロモベンゼンとともに処理すると、2,6-ジベンジル-4-メチルフェノールが、少量の2-ベンジル-4,6-ジメチルフェノールとともに生成する。今後、このフェノール類のo位アリール化反応に関しては、光学活性ホスフィン配位子を用いるo位置換ブロモベンゼン類とのカップリングへの展開を図り、軸不斉を有するo-アリールフェノール類の簡便な合成法の確立を試みる。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河村 嘉樹: "Multiple Arylation of Phenols around the Oxygen under Palladium Catalysis"Chemistry Letters. 9号. 961-962 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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