研究課題/領域番号 |
11750749
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
池田 篤志 九州大学, 工学研究院, 助手 (90274505)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | カリックスアレーン / フラーレン / DNA / 光切断 / 包接 / 超分子化学 |
研究概要 |
現在、生体内の全ての部位に光を照射することが可能となっている。従って、可視光により励起可能なC_<60>を光増感剤として利用することは、光線力学治療法への臨床適応に対し早くから期待されてきた。しかし、C_<60>の水への可溶化の難しさが大きな障壁となってきた。そこで、本研究では超分子化学的な手法を用いて問題解決を行った。 今回、本申請者はカチオン性カリックスアレーンにより、C_<60>の水溶化に成功した。このC_<60>錯体によるDNA切断実験を行ったところ、本手法はこれまでの高分子を用いた手法に比べ、切断効率が飛躍的に向上した。この結果から、今回用いたカチオン性カリックスアレーンはC_<60>の単なる可溶化剤としてでなく、C_<60>をアニオン性のDNAの近傍に運ぶ担体(キャリアー)としても働くことが示された。以上のように、超分子システムという化学的手法を用いて、DNA切断の高効率化に成功した。
|