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側鎖修飾オリゴDNAのライゲーションによる高規則性高分子の合成と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 11750763
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関名古屋大学

研究代表者

松浦 和則  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (60283389)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードオリゴDNA / 糖鎖 / 固相合成 / 自己組織化 / レクチン / 分子認識 / DNA / ライゲーション / 規則性高分子
研究概要

近年、DNAの自己組織化により、ナノメーターサイズの超分子構造体を構築したり、DNA鎖に沿って機能原子団を並べたりする試みがなされている。一方、糖鎖は、集合体となることでより強くレクチンに認識されることが知られている。これまでに様々な糖クラスターモデルが開発されてきているが、糖クラスターを自己組織化により構築した例はあまり報告されていない。そこで本研究では、オリゴDNAに糖を任意の位置で結合したコンジュゲートを合成し、それを半分ずらした相補鎖とハイブリダイゼーションさせることにより、一定の空間配置をもつ糖クラスターをDNA鎖に沿って並べることを検討した。
固相合成法にてガラクトースをもつオリゴDNA(20mer)を合成し、半分ずらし相補鎖とハイブリダイゼーションさせ、二重らせんを形成した。サイズ排除クロマトグラフィーにより、分子サイズを見積もったところ、半分ずらし相補鎖とハイブリダイゼーションさせることでDNA鎖が集合体を形成していることがわかった。次に、蛍光法によりFITC-RCA_<120>レクチンとの相互作用を検討したところ、DNAが自己組織化され糖クラスターを形成している場合、FITC-RCA_<120>に対してシグモイド型の濃度依存性を示して結合することがわかった。これは、糖クラスターが自己組織的に形成されるため、糖がレクチンに対して協同的に結合するためではないかと考えられる。これをHill plotにより解析したところ、結合定数K_a=5.5×10^4M^<-1>、Hill係数n=2.4と求められた。つまり、一つのレクチンあたり平均2.4個の糖ユニットが協同的に強く結合しているものと思われる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Matsuura, 他4名: "Phosphoramidite Solid-Phase Synthesis of Site-Speclfically Glycosylated Oliglodeoxynucleotides"Tetrahedron Letters. 41巻 39号. 7529-7533 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] K.Matsuura, 他3名: "Construction of Glyco-clusters by Self-organization of Site-Specifically Glycosylated Oligonucleotides and Their Cooperative Amplification of Lectin-recog"Journal of the American Chemical Society. 123巻・2号. 357-358 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 松浦和則: "新規糖クラスターの分子構築"化学と工業. 54巻・2号. 179-182 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] K.Matsuura ら: "Focile Synthesis of Stable and Lectin-Recognizable DNA-Carbohydrate Conjugate Via Diazo Coupling"Bioconjugate Chemistry. (in press). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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