研究課題/領域番号 |
11750782
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 千歳科学技術大学 |
研究代表者 |
堀之内 英 千歳科学技術大学, 光科学部, 助手 (20305957)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | プラスチックファイバ / 光波伝搬特性 / M2ファクタ / 光通信 / 光デバイス / モード解析 / 高分子材料 / 有機光学材料 / 超マルチモードファイバ / M^2ファクター / 非線形光学 / 電磁界解析 |
研究概要 |
シングルモードファイバを利用した光伝送技術が進歩したことにより幹線系の光ファイバ化が進み、研究対象はアクセス系への光技術の導入に移りつつある。その過程において、POF(Plastic Optical Fiber:プラスチック光ファイバ)の開発に関する目覚しい研究成果が近年生まれており、次世代の高速通信用伝送路として大きな注目が集まっている。ただ、高速通信に適用可能なPOFが実現されたのは、ここ数年来のことであるため、その周辺光デバイスの開発に関しては具体的な成果がなく、未開拓の分野である。 POFは、シングルモード・ガラスファイバと比べ、コア径が大きいがゆえに、接続・取り扱いが容易である利点を有している反面、許容伝搬モード数が1万を超える超マルチモードファイバである。それゆえ、POF用光デバイス開発にはこれまでと異った設計コンセプトが必要となり、それらが明確にされることにより高機能光デバイスが効率よく実現可能となる。また、超マルチモードファイバであるため、光通信用伝送路として考えた場合には、伝搬するモードの不安定性等に起因する予期せぬ性能劣化が起こりかねない。それにも関わらず、POF中において、どの伝搬モードが定常的に伝搬しているのかといった光波伝搬特性が理論と実験の両面から明確にされたことはない。そのような現状に鑑み、測定試料に低NAステップインデックス型POF及びシングルモードガラスファイバを用い、評価測定系構築し、入射条件、ファイバ長等の実験パラメータを変化させた場合の評価実験、及びその理論解析を行い、POF中での光波伝搬特性をM^2ファクタにより規定するにするとともに、その解析結果を利用してPOF用光結合デバイスの設計・試作を行い、従来より高効率な光結合素子を実現した。
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