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カンキツ類の染色体及び遺伝子工学的手法による低温耐性植物の育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11760028
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関九州東海大学

研究代表者

國武 久登  九州東海大学, 農学部, 助教授 (80289628)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカンキツ / 遺伝子組換え / フローサイトメーター / 倍数性育種 / パーティクルガン / アグロバクテリウム / 低温耐性 / 脂肪酸
研究概要

染色体工学的育種技術を利用した低温耐性レモンの育成
ユズ四倍体を種子親としてマイヤーレモンを交配した.その結果,果実重は放任受粉区と比較して半分程度となったが,40%の着果率であった.1果あたりの種子数は11個であり,放任受粉区とほとんど変わらず,84.6%の高い完全種子形成率であった.それらの実生を育成し,フローサイトメトリーにより倍数性を解析したところ,四倍体の珠心胚実生に混じって5個体の三倍体が得られた,RAPD法により雑種性が確認され,ガスクロマトグラフィーにより不飽和脂肪酸含量を調査した結果,系統間で差異が認められ,トリエン脂肪酸(18:3)含量が高いものも得られた.これらの三倍体雑種実生は,レモンの種なし化と耐寒性の向上が期待された.
遺伝子工学的育種技術を利用した低温耐性カンキツの育成
充分な生長が認められた3個体のFAD3形質転換体と対照区の不飽和脂肪酸含量を調査した.すべての形質転換体でトリエン脂肪酸(18:3)含量の増加が認められた.特に,形質転換体No.7-2は,リノール酸(18:2)の有意な減少が示され,トリエン脂肪酸は対照区より約10mol%の増加が認められ,48mol%となった.これらの個体を低温にさらしたところ対照区よりも黄化や落葉等の現象が抑えられた.以上のように,不飽和脂肪酸含量の増加が認められたFAD3形質転換体は低温耐性の向上が確認された.さらに,これらの低温耐性能力を詳細に検討する必要がある.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 春崎聖一: "フローサイトメトリーによるカンキツ類の倍数性の判定"九州東海大学農学部紀要. 第19巻. 45-52 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Hisato Kunitake: "Production of triploid somatic hybrids between mandarin and grapefruit through electrofusion."J.Plant Biotechnology. Vol.2 No.2. 109-113 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 長澤幸治: "カンキツの培養小植物体の成長に及ぼす温度とCO_2濃度の影響"九州東海大学農学部紀要. 第20巻. 9-14 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 春崎聖一,國料大輔,國武久登,小松春喜: "フローサイトメトリーによるカンキツ類の倍数性の判定"九州東海大学農学部紀要. 第19巻. 45-52 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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