研究概要 |
1,NRゲノム遺伝子上のcis-acting DNA elementの解析 ホウレンソウNRゲノム遺伝子上の"AGCTA"配列について、硝酸イオンによるNR誘導に必要な"AGCTA"配列は-261〜-265の領域(NR-2)であることを同定した。またこの領域の直前にあるAT Rich領域も遺伝子発現に不可欠であることを明らかとした。 2,硝酸誘導に関与するDNA結合タンパク質の検索 NR-2領域の"AGCTA"配列に特異的に結合するDNA結合タンパク質の存在を明らかとした。 3,DNA結合タンパク質のcDNAクローニング 2で述べたDNA結合タンパク質のcDNAクローニングを行った。酵母One-hybrid法を用いて約30万個の組換え体から10個のポジティブクローンを得た。得られたクローンについて塩基配列を決定し、データベース検索を行った。ホモロジー検索の結果、既知のDNA結合タンパク質は見られなかったが、1つのクローンが未知のタンパク質をコードしていることが明らかとなった。このクローンからタンパク質を発現させ、AGTCA配列を含むオリゴDNAを用いてゲルシフトアッセイを行った結果、このタンパク質がAGTCA配列を特異的に認識していることが明らかとなった。
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