研究課題/領域番号 |
11760059
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・応用生物化学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
榊原 均 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助手 (20242852)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | シロヘム / 形質転換 / タバコ / 亜硫酸還元酵素 / トウモロコシ / 亜硝酸還元酵素 |
研究概要 |
亜硫酸還元酵素(SiR)は補酵素としてシロヘムをもつ。この遺伝子を構成的に発現させた形質転換タバコは転写産物の蓄積に比べ、SiR活性の増加が少ないことがすでに明らかになっている。この外来SiR活性へのシロヘム合成の関与を調べた。 ZmSUMT1をCaMV35Sプロモーターにセンス方向に融合させた遺伝子を作製し、タバコに導入した。形質転換タバコはZmSUMT1遺伝子由来の転写産物は多く蓄積していたものの、その翻訳産物は抗体により検出できないほど小さいものだった。両形質転換体をかけ合わせ、SiRおよびZmSUMT1双方が導入された二重形質転換体を得た。この植物体のSiR非活性を測定したが、単独のSiR形質転換体に比べ優位な違いは見られなかった。ZmSUMT1がタバコ体内で効率的に発現しない原因について様々な検討を行ったが、原因の解明には到らなかった。 酵母のmet8変異を相補する植物の遺伝子をスクリーニングしたが、シロヘム合成に関与すると予想される構造を持つ遺伝子の単離には到らなかった。SUMTの構造からは、植物はラン藻と類似のシロヘム合成系遺伝子のセットを備えていると予想されるので、今後は他の生物種を用いた研究も展開していく必要があると思われる。
|