• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

コリネ型細菌におけるリン酸重合体依存キナーゼの役割とその構造・機能相関の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11760064
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・応用生物化学
研究機関京都大学

研究代表者

河井 重幸  京都大学, 食糧科学研究所, 助手 (00303909)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードリン酸重合体 / ATP / リン酸基供与体 / NADキナーゼ / Micrococcus flavus / 結核菌 / 単斜晶系 / コリネ型細菌 / グルコキナーゼ / ポリリン酸 / エネルギー担体化学進化 / NADキナーゼ遺伝子
研究概要

無機リン酸がリン酸エステル結合で縮合したリン酸重合体は、ATPと同様にリン酸基供与体として機能していると考えられているが、その詳細は充分解明されていない。本申請研究は、リン酸重合体をリン酸基供与体とする酵素NADキナーゼの構造機能相関の解明を目的とした。今年度の研究で以下の知見を得た。グラム陽性細菌Micrococcus flavusより、リン酸重合体とATPの両方をリン酸基供与体として利用できる新規NADキナーゼを初めて精製し、これをリン酸重合体/ATP-NADキナーゼと命名した。本酵素の内部アミノ酸配列情報を基にして、M.flavus及び結核菌由来の本酵素遺伝子をクローニングし、両酵素の一次構造を決定した。これは、NADキナーゼ遺伝子の初めてのクローニング例であった。両酵素遺伝子を大腸菌内で大量発現させ、精製し、諸性質を決定した。両組み換えNADキナーゼは良く似た諸性質及び一次構造を示した。両精製酵素の結晶化条件を検討し、結核菌NADキナーゼの結晶化に成功した。本結晶は単斜晶系に属し、空間群はC2、格子定数はa=139.88 b=69.25 c=105.89Å β=130.06°、分解能は3.03Åであった。また、非対称単位中にサブユニットを2個を含むと推定された。測定された37,271個の反射の中で、独立反射は12,736個で完全性は97.9%、R_<sym>因子は8.4%であった。本結晶は、NADキナーゼの結晶として初めてのものであり、高い相同性を示す構造既知のタンパク質が知られていない。重原子置換による立体構造を決定するため、幾つかの重原子置換体を調製し、現在、重原子置換体の解析を試みている。一方、大腸菌及び酵母のゲノムデーターベース上に、リン酸重合体/ATP-NADキナーゼの一次構造と相同性を示す遺伝子を見いだした。これらの遺伝子をクローン化後、その産物の諸性質及び一次構造を決定した。その結果、大腸菌及び酵母のNADキナーゼは、リン酸重合体を利用できないATP特異的NADキナーゼであることが分かった。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Kawai,S.Mori,T.Mukai,S.Suzuki,T.Yamada,W.Hashimoto & K.Murata: "Inorganic polyphosphate/ATP-NAD kinase of Micrococcus flavus and Mycobacterium tuberculosis H37Rv."Biochem.Biophys.Res.Commun.. 276・1. 57-63 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kawai,T.Mukai,S.Mori,S.Suzuki,W.Hashimoto & K.Murata: "Polyphosphate kinase, polyphosphate-glucokinase, and polyphosphate-NAD kinase in microorganisms and their applications."Res.Adv.in Biosci.& Bioeng.. 1. 19-26 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi