研究課題/領域番号 |
11760082
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
戸嶋 浩明 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (50237088)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | オクタデカノイド / シグナル伝達 / ジャスモン酸 / ビシクロ型化合物 / ラクトン型化合物 |
研究概要 |
単環性立体配置固定型ジャスモン酸アナログとして、ラクトン型アナログを合成し、バレイショ塊茎細胞肥大活性および塊茎誘導活性を調べた。合成は三成分連結法を基盤とし短段階で十分な量的供給が可能になった。しかしながら、5-オキサ-エピジャスモン酸(シス型)と5-オキサ-ジャスモン酸(トランス型)両者とも期待した生理活性を示さなかった。シクロぺンタノン環への酸素原子導入による生理活性の消失は、それらの分子サイズ以外に電子的性質が生理活性に関連していることを示唆した。二環性立体配置固定型ジャスモン酸アナログとして、ジャスモン酸と同一炭素数でエンド二重結合を有するbicyclo[3.3.0]型アナログの合成し、バレイショ塊茎細胞肥大活性および塊茎誘導活性を調べた。よりジャスモン酸と相同性のあるエキソ二重結合を有する異性体は合成できなかったが、エンド型化合物とアミノ酸(ACC)の縮合体とすることでジャスモン酸にせまる生理活性を示すことを明らかにした。アルキル側鎖とカルボキシル基の距離が生理活性に影響を及ぼすことが示唆された。同じく二環性立体配置固定型ジャスモン酸アナログとして、bicyclo[3.1.0]型化合物の合成を検討した。シクロプロパン化に問題を残し低収率ながらその合成が可能となった。また新規抗β-酸化型OPCアナログとして、カルボン酸側鎖上のα,β-位にシクロプロパン環および三重結合を有する化合物の合成も検討し、それらの基本合成経路を確立できた。
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