研究課題/領域番号 |
11760084
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐竹 真幸 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90261495)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | アザスピロ酸 / アザスピロ酸中毒 / LC / MS / ムラサキイガイ / ヨーロッパ / アイルランド |
研究概要 |
1995年アイルランド北西岸キラリー湾および1997年アイルランドのアランモア島で発生した食中毒事件に関連した毒化ムラサキイガイから主要原因物質アザスピロ酸およびその類縁体アザスピロ酸2〜5の4成分を単離した。昨年度、有毒成分の構造決定に成功しているので、本年度は、貝毒被害防止に向けて、微量検出法の開発を目指した。アザスピロ酸は、エレクトロスプレーイオン化法でイオン化しやすい環状アミンを分子内に有することを利用して、エレクトロスプレー質量分析装置と高速液体クロマトグラフィーを組み合わせた、LC/MS法による微量検出法を検討した。カラムにcapcellpakのセミミクロカラムを用い、溶媒は、0.1%酢酸含有70%MeOHで行った。アザスピロ酸は、200 pgから30 ngの範囲で良い直線性を示した。前処理は、試料のメタノール抽出物をクロロホルム・水分配後、Sep pak Diolカラムによりクリーンアップし、分析に供した。この方法を用いて、ヨーロッパ各地の貝の分析を行ったところ、ノルウェーおよびスコットランドのムラサキイガイからアザスピロ酸が検出され、アザスピロ酸による貝の汚染がヨーロッパ全域に拡大しつつあることが明らかとなった。
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