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ウイルス感染防止剤としてのウシ初乳シアリルラクトースラクトン利用の可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11760097
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

中村 正  帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (70271749)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードウシ / ウマ / 初乳 / シアリルラクトース / ラクトン / 経時的変化 / 3'-シアリルラクトース / 3'-シアリルラクトースラクトン / NMR / 構造解析 / ウシ初乳 / 3'-SLアミド
研究概要

ウシ初乳中のシアリルラクトースおよびシアリルラクトースラクトン含量の経時的変化について検討を行った。ウシ乳は分娩予定一週間前,分娩直後から7日目まで経時的に10段階で採取し,各主要シアリルオリゴ糖の定量を行った。ウシ乳1mLからCHCl3/MeOH抽出,遠心分離し,メタノール層を濃縮した糖質画分から,陰イオン交換クロマトグラフィーにより得た酸性糖画分をピリジルアミノ化後,HPLCにより分離・定量した.オリゴ糖の同定および定量は各オリゴ糖標品との保持時間の一致とピーク面積の比により行った。3'-SL濃度は分娩前から分娩直後まで増加傾向を示し,分娩直後(Oh)で最大濃度となり,分娩後3日目以降には分娩一週間前よりも低い濃度となった。6'SLN並びに6'SLにおいても,分娩時にそれぞれ最大量濃度となったが,全期を通して3'SLに比較すると極微量であった.また,6'SLNに至っては分娩前で6'SLよりも高い傾向にあったにもかかわらず,分娩後5日目以降ではほとんど検出できなかった.同様にウシ初乳より調製したシアリルラクトースラクトン画分をアミド化,OPAによる蛍光標識を行い定量した結果,3'-SL濃度の急激に増加する分娩1.5日前より検出され,3'-SLと同様に分娩直後に最大となり,分娩24時間後以降では検出されなかった。
ウマの初乳のオリゴ糖の構造解析を行った結果,主要オリゴ糖はウシと同様に3'-SLが主要オリゴ糖であったので,ウシ初乳と同様にその経時的変化について検討を行った結果,ウシ初乳中のシアリルオリゴ糖の変化と同様の結果が得られた。これらの結果より初乳中のシアリルオリゴ糖は,分娩直後の乳児にとって重要な働きを有することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Nakamura et al.: "An NMR study of the lactonization of a-N-acetylneuraminyl-(2→3)-lactose"Carbohydrate Research. 329. 471-476 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] T.Nakamura et al.: "Occurernce of unusual phosphated N-acetyllactosamine in horse colostrum."Biochimica et Biophysica Acta. 1525. 13-18 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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