• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

インドネシアバリ島の熱帯雨林における高等菌類の種多様性と菌類資源調査

研究課題

研究課題/領域番号 11760107
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関北海道大学

研究代表者

車 柱榮  北海道大学, 農学部・附属演習林, 助手 (60301876)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードインドネシア / シロアリタケ属菌 / シロアリ / 共生 / 原基 / 菌園 / 熱帯雨林 / 高等菌類 / 種多様性 / 菌類資源
研究概要

本研究は、熱帯の原生林が比較的のこされている地域であるインドネシアのバリ島に生息している、高等菌類(キノコ)の種多様性を調べるとともに、生態的特徴を明らかにする上で、菌類の有用資源確保を目的としたものであり、今年度に行った研究実績は以下の通りである。
キノコが多く発生している雨期に調査を行った。調査地はTengananおよびSibang周辺の野山および農耕地でのキノコの採集を行いシロアリタケ属菌の分類および生態的特徴について調べた結果は次の通りである。
同定されたシロアリタケ属菌はTermitomyces eurhizus(Berk)とT.striatus(Beeli)の2種であった。これらのキノコはシロアリと共生関係を持つものである。2者の共生関係の中で、シロアリタケはシロアリにより放棄された菌園からだけではなく利用中の菌園からも発生するらしいことで現在までは明らかにされていないのが現状であった。しかし、今回の研究を通じてT.eurhizusとT.striatusが発生していた菌園はシロアリにより徹底的に管理されていることが明らかになった。また、シロアリはT.eurihizusの菌園に形成されたキノコになる寸前の原基の先端を齧ることにより子実体への成長を癖でいることが明らかになった。さらに、シロアリが齧た原基の切片を新しい菌園作りの接種源として使われていることが分かった。その一方T.striatusの原基は齧られずキノコになりそれらの仮根が菌園と共にシロアリの餌として利用されていることが明らかになった。
以上の結果は両者間の共生関係を理解する上貴重な情報であると思われる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi