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世界の森林における降雨の樹冠遮断量データベースの作成とそれに基づくモデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 11760112
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関東京工業大学

研究代表者

蔵治 光一郎  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師 (90282566)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード樹冠遮断 / データベース / モデル化 / 樹冠遮断量
研究概要

今年度は研究の最終年度にあたる.データベースに関しては,最初に手がけた熱帯地域のデータベースの構築に予想以上に手間取ったが,このたびようやく完成し,公開する手筈となった.その成果は総説として学会誌に投稿予定である.モデル研究に関しては、伝統的なRutter,Gashの両モデルに加えて,CascadeモデルとStochasticモデルをとりあげ,熱帯の観測例について,それらの適用例を調べるとともに,シミュレーションの適合度や可能性について検討した.その結果,熱帯林の遮断率は,降雨量に関係なくおおむね10〜20%の範囲に入っていた.しかし確かな観測を行っても,35〜48%という高い遮断率を示す森林がある.遮断率の高い森林には2つのパターンがあり,1つは濡れた樹冠からの蒸発強度が非常に大きい森林,いま1つは樹冠貯留水量が大きい森林である.前者はその蒸発エネルギーが移流や凝結など,鉛直一次元微気象観測では把握できない3次元的エネルギー輸送によって供給されている可能性が高い.後者は着生植物生態系の水貯留量が大きいことがその主要因で,その分布は雲低高度の標高域に分布する"低い山地林"に集中している.両者とも,もっぱら海に近い山地に位置していることから,山谷間や海陸間の局地循環も高い遮断率に大きく影響しているとみられる.一方,択伐されうつぺい度が減少した森林や,先駆樹種の純林は,遮断率が著しく小さくなっていた.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] KONDOH A.,NAKAYAMA D.,TSUJIMURA M.& KURAJI K.: "Construction of World Basin water Budget Database"Journal of Japan Society of Hydrology & Water Resources. 12・6. 511-516 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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