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琉球列島におけるヒルギ科樹種の枝枯病害に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11760117
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関琉球大学

研究代表者

亀山 統一  琉球大学, 農学部, 助手 (30264477)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード琉球列島 / マングローブ / メヒルギ / 枝枯病 / Cryphonectria / 宿主範囲 / 耐塩性 / Kandelia candel / 枝枯れ病 / 接種試験
研究概要

メヒルギの枝枯れ性病害について、病原が同定され、新種の病原Cryphonectria liukiuensisによるメヒルギ枝枯病との病名を提唱した。
本病病原は、Cryphonectria nitschkeiと形態学的に類似するが、分生子の大きさと、相互の宿主植物に対する病原性において性質が異なっていた。また、人工海水を添加した培養基上での菌叢の発育に大きく異なる特性が認められた。即ち、C.liukiuensisにおいては、Herbst人工海水(0.6M NaClに相当する濃度)または同一濃度のNaCl溶液を添加した培地上で、分生子の発芽と菌糸の初期伸長がほとんど抑制されなかった。さらに、菌糸の成長においては、MA培地そのものよりも、30〜70%に希釈した人工海水を添加したMA培地上においてその成長が促進された。また、一部の菌株では、100%人工海水の添加によっても菌糸の成長は抑制されなかった。一方、同一濃度のNaCl添加区では菌糸の成長は著しく抑制された。
このような、塩分に対する特性は、実態調査と比較しても、病患部の分布などの実態と矛盾しない。
このように、本菌において、分生子の発芽と菌糸の成長とは、互いに異なる機構で塩分濃度・組成の影響を受けるものの、マングローブ環境下において、本病の感染・発病・蔓延に海水の作用が抑制的に働かないことが示唆された。一方、本病の流行に直接関与する顕著な環境ストレス因子は、見いだされなかった。
また、オヒルギについて、顕著な分生子柄束を形成する寄生菌が琉球列島に広く分布することが明らかにされた。本菌の同定と病原性の検討が進められている。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 亀山統一,小林享夫: "琉球列島におけるメヒルギ枝枯病(新称)"日本林学会大会学術講演集. 111. 282 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 亀山統一,元重智治: "琉球列島におけるメヒルギ枝枯病(第2報)"日本林学会大会学術講演集. 112(印刷中). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 亀山統一、小林享夫: "琉球列島におけるメヒルギ枝枯病(新称)"第111回日本林学会大会学術講演集. (印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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