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新分析法を利用した紅藻粘質多糖の構造および性質に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11760149
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水産化学
研究機関佐賀大学

研究代表者

濱 洋一郎  佐賀大学, 農学部, 助教授 (00243999)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードメルカプトリシス / アンヒドロガラクトース / ノリ / 紅藻 / 多糖 / 3,6-アンヒドロガラクトース / アガロース / ポルフィラン
研究概要

1.ノリ乾燥粉末に含有する多糖の分析条件
すでに確立した紅藻粘質多糖(3,6-アンヒドロガラクトース含有多糖)構成糖の分析法を基に,ノリに含まれる多糖から構成単糖を遊離させるための至適条件を検討した.ノリに含有される多糖として,細胞間を充填するポルフィラン,細胞壁を構成するキシラン・マンナン,および紅藻デンプンが知られている.そこで,これら全ての多糖から,その構成糖を定量的に遊離させるための条件を検討した.ノリ乾燥粉末を反応溶媒中で加熱し,反応温度,反応溶媒中の塩化水素濃度を変化させ,経時的に構成糖遊離量を測定した.その結果,ポルフィランからのガラクトース,3,6-アンヒドロガラクトース,6-O-メチルガラクトース,キシランからのキシロース,マンナンからのマンノース,紅藻デンプンからのグルコースの遊離は,至適条件下で反応させると一定時間後にプラトーに達することが明らかになった.
2.板ノリへの分析条件の適用
得られた至適条件を,水産試験場で試験養殖後作成された数種の板ノリに適用した.細胞間充填多糖であるポルフィランはノリの「つや」および「口溶けの良さ」,細胞壁構成多糖であるキシラン・マンナンはノリの「堅さ」と密接に関与していると考えられている.ノリ網からの摘採回数の増加に応じ,得られた板ノリ中のキシラン・マンナン量も増加する傾向が認められた.また,多糖の80%以上をポルフィランが占めており,その含量も同様に摘採回数の増加とともに増加する傾向にあった.しかし,ポルフィラン中の3,6-アンヒドロガラクトース含量は,逆に摘採回数が増加するにつれ減少する傾向を示した.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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