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タンザニアにおけるコーヒー豆流通の国際化と農村協同組合への影響

研究課題

研究課題/領域番号 11760158
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 農業経済学
研究機関金沢大学

研究代表者

辻村 英之  金沢大学, 経済学部, 講師 (50303251)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードアフリカ / タンザニア / コーヒー / フェアトレード / 協同組合 / 農村 / 小農民
研究概要

タンザニア産コーヒー豆の生産者価格が低迷している国内の原因は、前年度に明らかにした通りであるが、さらに根本的な原因として、貿易価格の形成制度を挙げることができる。同豆の貿易価格は、ニューヨーク先物期近価格(世界のアラビカ豆の平均価格)を基準とし、当該豆の品質や供給量、そして輸出入業者間の力関係に沿った割増・割引を行い設定される。この価格形成制度の下では、民間生産者価格も組合生産者価格も同様に、同先物価格に頭打ちされる。それが上限である限り、たとえ構造調整政策で買付競争を促し、民間業者間の競争が実現したとしても、大きな価格上昇には至らないのである。さらに同豆は、世界のアラビカ豆貿易量の0.9%のシェアに甘んじており、その供給量が先物価格や貿易価格に反映しない。つまり同豆の貿易価格の水準は、世界のアラビカ豆貿易量の30.8%を占めるブラジル、21.1%を占めるコロンビアの生産量によって決まるのである。
それゆえタンザニア産コーヒー豆の生産者価格の引き上げのためには、上記の支配的経路とは別の、新しい流通経路・価格形成制度を創出する必要がある。既にその試み(オルタナティブ・トレード(もう1つの貿易・AT)、フェア・トレード(公正貿易))が、先進国NGOの主導で始まっており、日本においても、キリマンジャロ原住民協同組合連合会からオルター・トレード・ジャパン社が購入するAT経路が、確立されている。しかしながら、タンザニア産豆の総輸入数量に占めるATの割合は、96年0.58%、98年0.21%に過ぎず、現時点における生産者価格引き上げへの貢献は、ささいなものに過ぎない。今後のATの成功は、日本人消費者(特にATの顧客)が求め始めた無農薬有機栽培のコーヒー豆を、タンザニア小農民が生産できるか否かに依存している。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 辻村英之: "タンザニアにおけるコーヒー産業の構造調整と品質管理問題"金沢大学経済学部論集. 第20巻第1号. 133-155 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村英之: "タンザニアにおける農村協同組合の未来開発"協同組合経営 研究月報. No.568. 41-48 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村英之: "タンザニア産コーヒー豆のオルタナティブな流通経路・価格形成制度の探究"金沢大学経済学部論集. 第21巻第1号. 177-196 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村英之: "タンザニアにおけるコーヒー豆流通自由化の実態と小農民・協同組合の影響"コーヒー文化研究. 第6号. 30-50 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村英之: "タンザニアにおけるコーヒー豆の流通構造(上)"月間 アフリカ. 第39巻 第12号. 4-8 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 辻村英之: "タンザニアにおけるコーヒー豆の流通構造(下)"月間 アフリカ. 第40巻 第1号. 15-18 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2025-11-17  

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