研究課題/領域番号 |
11760159
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
浅野 耕太 京都大学, 農学研究科, 助手 (50263124)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 水田生態系 / 生物多様性 / CVM |
研究概要 |
農業生態系、とくに日本農業の根幹をなす水田稲作をとりまく生態系を対象に、その生物多様性の経済的価値の評価を計量経済学の手法を援用して行うとともに、その価値の維持保全を視野に入れた農業政策のあり方について提言を行うために、文献・資料収集の徹底、現地調査、理論モデルの拡充、調査票の改良、計測手法の改良などを実施した。文献サーベイにおいては、資料収集を広範囲に行うとともに、外国の文献はインターネットで米国の情報サービス機関にアクセスし、検索し、あわせてこの分野の先進的研究機関であるワールド・ウオッチ、未来研究所から資料や文書を収集した。また、農業環境技術研究所、東京農業大学などで専門家からのヒヤリングを行った。理論モデルの拡充にむけては、生物多様性を経済学的に整理するとともに、農法の違いによる生態系への影響を生物多様性の観点から比較分析し、指標化するための考察を行い、また具体的なCVM実施のための調査デザインを構築する作業を行った。あわせて従来の理論モデルと計測モデルの検討を環境評価の経済学や統計学の最新の成果を取り入れる形で行った。特に支払意志額の代表値の選択問題について整理し、中央値の一層の活用について提言した。また、CVMにおいて通常用いられる回答方式である二段階二肢方式について、問題となる2段回目の回答変化を検証するために、ノンパラメトリック検定をブートストラップ法により修正する方法を提案し、多くの事例で回答変化が起こっていることを明らかにした。
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