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地下水塩水化の調査と解析

研究課題

研究課題/領域番号 11760171
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 農業土木学・農村計画学
研究機関島根大学

研究代表者

石井 将幸  島根大学, 生物資源科学部, 講師 (50293965)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード地下水 / 塩水化 / 電気探査 / 移流拡散解析 / 数値解析 / 最適化
研究概要

地下水の塩水化は,地下水利用によって生じる代表的な地下水障害のひとつである.大量の地下水を利用してきた沿岸部では,淡塩境界面が上昇して揚水中の塩分濃度が高くなり,地下水の継続的な利用が困難になっている.本研究は,塩水化の調査法と解析法を確立し,塩水化対策と予防策の立案に役立てることを目的とした.そのために,1)現地調査の実施と調査手法の改良,2)数値解析による塩水化過程の解明の2点について調査・研究を行った.
1)では,高知県の太平洋沿いの地区と、島根県の宍道湖沿岸の地区を対象とし、塩水化状況と地下水環境を調査した.両地区において比抵抗法電気探査を実施し、塩水層の深さと分布を明らかにするとともに,帯水層定数,井戸の位置と揚水量,基盤の深さなど,数値解析を行う際に必要なデータを収集した.さらに,塩水化の調査に用いる電気探査法を改良し,従来の手法が持っていた曖昧さを排した手法を確立した.
2)では,塩水化現象を解析可能な数値モデルを用い,調査結果に基づいた解析を実施した.そして塩水化の原因と過程について検討し,対象地区における塩水化の主要因について考察した.
調査と解析の結果から,塩水の浸入は海岸や湖底に加えて,感潮河川の河床からも生じていることが明らかになった.地区によっては,河床からの浸入が塩水化の主要因となっている例も見られた.逆に、河川流量と河床勾配によっては,河川からの伏流水が地下水位を上昇させ,塩水化を軽減するような現象も観測された.

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石井将幸: "比抵抗電気探査による塩水浸入調査"京都大学防災研究所 一般共同研究報告書 地下水環境汚染の実態調査と対策に関する研究. 20-26 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] ISHII,Masayuki: "Investigation of Saline Water Intrusion into Aquifer by Using Resistivity Method"Groundwater Updates. 235-240 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 唐心強: "海岸帯水層における淡塩境界面の変動と電気探査による境界面の推定に関する研究"地下水学会誌. 42・3. 223-233 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 大年邦雄: "電気探査による海岸帯水層の淡塩境界面の推定"京都大学防災研究所 一般共同研究報告書 海岸帯水層中の塩水の有効利用に関する研究. 44-56 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Masayuki ISHII,Taro OKA,and Kunio OTOSHI: "Investigation of Saline Water Intrasion into Agaifer by Using Resistivity Method"Proceedings of International Symposium 2000 on Groundwater. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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