研究課題/領域番号 |
11760198
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 秋田県立大学 (2000) 秋田県立大学短期大学部 (1999) |
研究代表者 |
小林 正之 秋田県立大学, 生物資源科学部, 助教授 (50211909)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | マウス / 卵子 / 細胞成長因子 / 肝臓 / 癌細胞 / 体外培養 |
研究概要 |
これまで本研究代表者は、マウスおよびウシ着床前初期胚の体外発育に及ぼすラット肝癌細胞(Reuber H35)の培養上清の効果を検討してきた。その結果、(1)同細胞培養上清中には、マウスの系統にかかわらず作用する2細胞期卵特異的分裂抑制因子(Fr.B25、部分精製終了)が存在するが、ヒト肝癌細胞培養上清中には存在しないこと、(2)同細胞培養上清中には、マウス4細胞期卵の体外発育を促進する効果が認められること、および9種類の蛋白質(76、60、49、38、34、31、24、22および18kD)が卵子に結合すること、(3)同細胞培養上清は、ウシ体外受精卵の体外培養における早期細胞死を抑制することを見い出してきた。本年度の研究では、Reuber H35細胞培養上清中に存在するマウス初期胚発育制御因子と、既知細胞成長因子との作用特性の差異について明らかにするために重要である、以下の結果を得た。 1.Fr-B25の構造決定に着手し、分子量を決定した。 2.RT-PCR法により遺伝子発現が確認された細胞成長因子に対する抗体を培養液中に添加し、胚発育に及ぼす効果について検討した。その結果、Reuber H35細胞培養上清に認められるマウス初期胚発育促進活性の作用本体の候補として、2種の細胞成長因子を見いだした。 3.着床前マウス初期胚の生存性を迅速に定量する事を目的として、酸化還元指示薬であるalamarBlueを応用し、胚発育を定量できる可能性を示した。
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