研究課題/領域番号 |
11770008
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
稲井 哲一朗 九州大学, 医学研究院, 講師 (00264044)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | claudin-1 / ZO-1 / tight junction / freeze fracture / epithelial barrier / MDCK cell |
研究概要 |
タイト結合(TJ)構成蛋白claudin-1(CL-1)は、N末とC末を細胞質側に向け細胞膜を4回貫通している。また、TJの裏打ち蛋白であるZO-1は、CL-1のC末と結合している。(1)CL-1のC末にmyc-tagを付けて、MDCK細胞で過剰発現した。その結果、transepithelial electrical resistance(TER)値が上昇し、FITC-dextranによる細胞間透過性が減少した。このことから、CL-1の過剰発現によりMDCK細胞のバリア機能が亢進することがわかった。この結果はEuropean Journal of Cell Biology 78(12):849-855,1999に発表した。(2)CL-1のZO-1結合ドメインと考えられているC末端領域を除去してMDCK細胞で発現した。これをΔCmycと呼ぶ。その結果、本来TJがない細胞の側面膜に、TJ様の構造ができることがフリーズフラクチャーの観察でわかった。フラクチャーラベルにより、このTJ様のストランドはΔCmycで構成されていることがわかった。このことから、CL-1はZO-1との結合非依存性にTJ様のストランドを形成できるが、このストランドがTJへ局在化するためにはZO-1との結合が関与していることが示唆された。ΔCmycの発現によりTER値はやや上昇するが、FITC-dextranによる細胞間透過性はほとんど変化しなかった。
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