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神経特異的新規V-ATPaseサブユニットの解析

研究課題

研究課題/領域番号 11770014
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 解剖学一般(含組織学・発生学)
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

植田 高史  名古屋市立大学, 医学部, 助手 (90244540)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード神経系 / V-ATPase / 小胞トランスポーター / 分子生物学 / 形態学 / サブユニット
研究概要

我々は、昨年同定した液胞型プロトン輸送性ATPase(V-ATPase)を構成すると考えられる神経系特異的新規遺伝子の研究を今年度も継続して行った。この遺伝子NV-M9.2は、多くのサブユニットからなるV-ATPaseの膜内ドメインに存在するM9.2サブユニットと高い相同性を示す神経系特異的な新規遺伝子である。従来より、神経系におけるV-ATPaseは、シナプス小胞において小胞トランスポーターを介した神経伝達物質のシナプス小胞内への取り込みに不可欠であることが知られている。また今年になって、神経伝達物質放出時のシナプス小胞膜と細胞膜との癒合にも重要なはたらきをしているとの報告があった。そこで今年度我々はこのNV-M9.2と他の関連遺伝子、すなわち小胞グルタミン酸トランスポーター1(VGluT1/BNPI)ともう一つの小胞グルタミン酸トランスポーターと推測されるdifferentiation-associated sodium-dependent inorganic phosphate transporter(DNPI)、V-ATPase a1サブユニット、小胞モノアミントランスポーター2(VMAT2)、小胞GABAトランスポーター(VGAT)との脳内でのmRNAの共存を検索した。その結果、NV-M9.2mRNAは、特に嗅球、梨状葉、大脳皮質、扁桃体、脳弓下器官、視床核群、海馬、視床下部、乳頭体核、結節乳頭核、脚間核、橋核、上丘、下丘、動眼神経核、赤核、黒質、小脳皮質、青斑核、縫線核、顔面神経核、蝸牛神経核、前庭神経核、舌下神経核では強い発現が認められ、これは、V-ATPase a1の分布と重なりあっていた。また、2つのVGluT、VMAT2ならびにVGATとも共存が認められ、このV-ATPase NV-M9.2サブユニットは脳内の様々な種類の神経伝達物質の放出に関わっていることが推測された。脳内におけるV-ATPaseの詳細な解析は、神経伝達物質放出機構を含む神経系の全容解明に不可欠であると思われる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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