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ヒトがん細胞におけるストレス蛋白HSP90細胞増殖制御

研究課題

研究課題/領域番号 11770124
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 実験病理学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

橋口 明典  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50276218)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードストレス蛋白 / HSP90 / 抗がん剤 / 細胞増殖 / ストレス応答
研究概要

1.HSP90の細胞増殖、熱ストレス応答における機能をHSP90との会合分子の点から、詳細にする目的でmycタグを付加したHSP90をNIH3T3細胞に遺伝子導入し、以下の知見を得た。
1)サイクリン遺伝子の発現をRNA protection assayにて検討したところcyclinA_2およびcyclinD_3の発現低下がみられた。
2)NIH3T3-HSPは対照と比較して、geldanamycin、doxorubicinによる細胞死の抑制がみられた。
3)NIH3T3-HSPは対照と比較して、熱ストレスに対する耐性の低下がみられた。
4)NIH3T3-HSPにおける免疫沈降法で、導入遺伝子産物とHSF-1の会合を認めた。
5)HSF-1の細胞内局在は、コントロールでみられる熱ショック後核内移行が、NIH3T3-HSPでは抑制された。
2.HSP90と各種抗がん剤との会合をリアルタイム分子間相互作用解析装置BIACORE2000を用いて検討した。
精製されたヒスチジンタグ付加HSP90をNTA tip上に固相化し、抗がん剤とHSP90との会合をBIACORE2000にて検討したところ、doxorubicinが濃度依存性にHSP90と会合することが明らかとなった。
以上の結果を、第89回日本病理学会総会(2000,大阪)、第59回日本癌学会総会(2000,横浜)、第23回日本分子生物学会総会(2000,神戸)、Cold Spring Harbor Laboratory Meeting,"Molecular chaperones & the heat shock response"(2000,New York)にてそれぞれ発表した。
3.HSP90変異体を導入したトランスジェニックマウスを作成し、2ラインを得た。
現在これを解析中である。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Yamada T: "Function of 90-kDa heat shock protein in cellular differentiation of human embryonal carcinoma cells."In Vitro Cell Dev Biol Anim.. 36(2). 139-46 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 橋口明典: "抗がん剤標的としての分子シャペロンHSP90"日本癌学会総会記事. 91・Suppl. 184 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 橋口明典: "HSP90の細胞増殖における機能と抗癌剤との会合"日本病理学会会誌. 89・1. 147 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 橋口明典: "ストレス蛋白HSP90の細胞増殖およびアポトーシスにおける機能"日本癌学会総会記事. 90・Suppl. 154 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 橋口明典: "ストレス蛋白HSP90の細胞増殖およびアポトーシスにおける機能"日本病理学会会誌. 88・1. 301 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 橋口 明典: "ストレス蛋白HSP90の細胞増殖およびアポトーシスにおける機能"日本病理学会会誌. 88・1. 301 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 橋口 明典: "ストレス蛋白HSP90の細胞増殖およびアポトーシスにおける機能"日本癌学会総会記事. 90・Suppl. 154 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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