研究課題/領域番号 |
11770127
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
高橋 秀宗 国立感染症研究所, 感染病理部, 室長 (70260271)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | レトロウイルス / RNAの安定性 / topoisomerase I / HIV-1 / 逆転写 / ウイルスと宿主の相互作用 / トポイソメラーセI |
研究概要 |
昨年度までの研究によりレトロウイルスの逆転写において宿主topoisomerase Iの特にライゲース活性が重要であることを見出した。さらに他の宿主因子の関与を調べるためにtopoisomerase IとN末端で結合する因子のうちC23及びPSFのHIV-1複製における関与を調べた。COS1細胞にinfectiousclone DNAとそれぞれの発現ベクターをコトランスフェクションしたところ、C23を発現させたときのみ、ウイルス蛋白の発現が上昇することが判明した。RNAの転写効率自体はC23発現に関わらず不変であったため、アクチノマイシンDによって転写を阻害しRNAの安定性をRT-PCRによって調べたところ、C23の発現によりゲノムRNAの安定性が増すことが判明した。また上精中のウイルス粒子もC23の発現により4倍程度上昇することが判明した。以上より、C23は何らかの機構によりゲノムRNAの安定性を増し、ウイルス粒子を経た感染細胞での逆転写に影響を及ぼしていることが示唆された。C23が粒子へ取り込まれていくか、ウイルス発芽へ影響を及ぼしているか、また粒子に取り込まれるtopoisomerase Iとの相互作用が必須であるか等さらに解析が必要であると考えられた。
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