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サルモネラのマクロファージ抵抗性に関与するslyA遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 11770146
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関北里大学

研究代表者

川上 貴敏  北里大学, 薬学部, 助手 (40280622)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードサルモネラ / slyA遺伝子 / 標的遺伝子 / cobB遺伝子 / crp遺伝子 / malLKEFG遺伝子
研究概要

サルモネラ(Salmonella)のビルレンスに関わるSlyA因子の標的遺伝子をクローニングする実験系を計画し、昨年度、蛋白質-DNA相互作用を利用したアプローチを用いた方法により、SlyA蛋白質に結合すると思われるいくつかのDNA断片が得られたことを報告した。今年度、それをさらに発展させて、得られたDNA断片の塩基配列の決定および他の既知遺伝子との相同性について検討した。塩基配列を決定した結果、それらのDNAは、27、32、43、54、73、82、118塩基であった。これらの大きさはアガロース電気泳動において検出されたDNA長と一致していた。さらに各DNA断片間の塩基配列の相同性について詳細に検討した結果、4種類のDNA配列(長さ:27〜54塩基対)が確認された。しかしながら、それら4種類のDNA配列間での共通配列は見い出せなかった。次に、それらの配列のデータベース上での相同性についてBALST検索により検討した。その結果、その中の3クローンは既知サルモネラ遺伝子であるS,TyphimuriumのcobB(ニコチン酸代謝関連酵素)、crp(cAMP受容体蛋白質)あるいはmalLKEFG(マルトース・マルトデキストリン輸送蛋白質)と相同性を示した。また、相同性を示した部位は各遺伝子のORFの上流あるいは下流であった。一方、残りの1クローンは大腸菌のoraA(機能不明)と相同性を示した。さらにWashington University,St.Loisで公開されているサルモネラゲノム解析情報を利用して再検索したが、サルモネラoraA遺伝子の存在は認められなかった。また、このクローンの配列はoraA遺伝子のORF内の一部DNA配列と相同であった。現在のところ、ゲルシフト法にてこれら4種類のDNAクローンとSlyA蛋白質との結合を再確認中である。上記の既知遺伝子がSlyA蛋白質により発現調節されること、およびサルモネラのマクロファージ抵抗性さらにはマウスビルレンスに関与しているとの報告は未だないことから、それら結合性が確認されればSlyAのサルモネラビルレンスの調節機構について新たな知見が得られると思われる。また、いくつものDNA配列を認識して調節するSlyA因子の機能上の特性についても興味が持たれる。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Haneda,T. et al.: "Complete DNA sequence and comparative analysis of the 50-kb virulence plasmid of Salmonella enterica serovar Choleraesuis"Infection and Immunity. (accepted). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takatoshi Kawakami et al.: "TTG as the Initiation Codon of Salmonella slyA, a gene Required for survival within Macrophages"Microbiology and Immunology. 43・4. 351-357 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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