研究課題/領域番号 |
11770155
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鴨下 信彦 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90302603)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / ウイルス複製の宿主因子 / RNAレプリコン / ミニ遺伝子 / RT-PCR / IRES(internal ribosomal entry site) / 3′非翻訳領域 / Cre-loxPシステム / RNA複製 |
研究概要 |
1.C型肝炎ウイルス(HCV)のRNAの5′と3′両側には、ウイルスに固有の塩基配列が存在し、ウイルス複製に重要な役割を果たしている。翻訳開始のシスエレメントである5′側の配列IRES(internal ribosomal entry site)が、3′非翻訳領域内の塩基配列により受ける影響を検討した。その結果、ポリU/CトラクトがRNAの安定性とは無関係にIRES依存性の翻訳開始を抑制することを証明した。スプライシング因子であるポリピリミジントラクト結合蛋白(PTB)は、HCVの3′非翻訳領域に結合することが知られていたが、翻訳領域内の塩基配列にも結合し、IRES活性を抑制することを報告した(Arch.Virol.印刷中)。 2.バキュロウイルスベクターを用いたCre-loxPシステムにより、培養細胞でHCV蛋白の発現を、長時間にわたり高頻度に誘導することに成功した。長期にわたるレプリコン活性の測定に有利な系を確立できたと考えられる。 3.感染個体内にはQuasipeciesが存在することから、クローニングした遺伝子にレプリコン活性がない可能性も考えられた。海外のグループが報告したジシストロニックレプリコンを、申請者らが樹立したクローンで作製した。昨年度確立したプラス鎖特異的RT-PCRを用いて、レプリコン活性を培養細胞内で観察することに成功した。
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