研究課題/領域番号 |
11770158
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島本 卓也 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00281121)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | HHV-6B / CRE / CREB / U41 / U95 / U17 / U16 / MT-4 / MIEs |
研究概要 |
1.ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)遺伝子発現調節機構の解析 (1)初期遺伝子の一つであるU41の発現がCRE(cyclic AMP response element)とCREBにより制御されていることを前年度に明らかにした。興味深いことにHHV-6感染はCREBのリン酸化を誘導しなかった。このことから、HHV-6BはCREBをリン酸化することなくU41プロモーターの活性化に利用していることが考えられた。野生型のCREBは非感染細胞にAキナーゼとともに過剰発現させるとU41のプロモーターを活性化するが、CREBのリン酸化部位をセリンからアラニンに置換したdominant negative変異体はAキナーゼによりリン酸化されないため、野生型と競合しU41プロモーターの活性化を逆に抑制する。ところが、HHV-6B感染細胞ではdominant negative変異体がU41プロモーターを活性化した。このことから、非リン酸化CREBが初期遺伝子の活性化に関わることが明らかとなった(投稿中)。 )HHV-6Bの前初期遺伝子の一つであるU95の発現がHHV-6ゲノム中に存在する3つの繰り返し配列の一つであるR3によって制御されていることを明らかにした。R3領域の繰り返しのユニットにはNFkB結合部位が含まれており、このNFkB結合部位の繰り返しがU95の発現に重要であることを証明した(投稿中)。 2.U17/U16と相互作用する因子の同定 U17/U16と共沈したウイルス蛋白U7/U5および細胞性因子DDB1の結合を証明するため、in vitro translation productsを用いた結合実験を行ったところ、結合しなかった。蛍光染色で、非感染細胞では3つの蛋白は共局在しないが、感染細胞ではすべて核内にドット上に共局在することが判明した。
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