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病原真菌の病原性に関する分子生物学的解析とその治療ターゲットとしての可能性

研究課題

研究課題/領域番号 11770245
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関長崎大学

研究代表者

宮崎 義継  長崎大学, 医学部, 講師 (00311861)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード薬剤耐性 / 真菌 / アゾール / カンジダ / ERG3 / Candida / desaturase / エルゴステロール
研究概要

Candida albicansは深在性真菌症の中で最も分離頻度の高い真菌であり、その治療薬であるアゾール系抗真菌薬に対する感受性を決定している分子に関して、研究を行った。われわれが研究に用いたアゾール高度耐性株(Darlington株)では、耐性化の原因としてエルゴステロール合成系酵素の一つである5,6-desaturaseの異常である、と生化学的解析結果から信じられていた。そこで、5,6-desaturase遺伝子をクローニングし、Darlington株が確かに5,6-desaturaseの変異株であることを証明し、その後、野生型の5,6-desaturase遺伝子を導入し活性を回復させた。しかし、感受性は不変であったため、その他の耐性の原因に関して研究を継続した。耐性への関与が明らかにされたものとして、アゾールの標的分子である14α-demethylase(14DM)とefflux機構に関与する膜蛋白が知られている。Darlington株ではefflux機構の関与がないことが既に他のグループから報告されている。そこで今回の研究では、14DMの二つのアミノ酸変異がアゾール耐性に関与していることを新たに証明した。、また、二つの遺伝子座の両方が全く同様の変異を有することも示し、高度耐性化の原因の一つを明らかにした。
一方、5,6-desaturaseのdeletant mutantを作成し、この酵素が一般的な意味で耐性に関与しうるか否かの、証明を現在行っている。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kakeya H: "Genetic analysis of azole resistance in Darlington strain of candida albicans"Antimicrob Agents Chemother. 44. 2985-2990 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Miyazaki Y: "Cloning, sequencing, expression and allelic diversity of ERG3 in candida albicans"Gene. 236. 43-51 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshitsugu Miyazaki: "Cloning,sequencing,expression and allelic diversity of ERG3 (c-5 sterol desaturase gene) in Candida albicans"GENE. 236. 43-51 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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